2020.11.10 Tuesday

【福岡店】ambivalence 中村宏太展 開催中です

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    銀杏並木も朝日を浴びて、黄金一色に輝く晩秋を迎えておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

     

    さて、みぞえ画廊 福岡店では「ambivalence 中村宏太展」を11月23日(月・祝)まで開催しております。学生時代からニューヨークで現代アートを学び、9.11の同時多発テロも自ら体験した中村宏太の、弾丸による造形美を一挙ご覧いただく作品展です。みぞえ画廊では初めての個展開催となります。

     

     


    本展では弾丸が放たれる"瞬間美"をアルミや真鍮などの金属、ガラス、シリコン、和紙などを用いて制作されました。美しいものと醜いもの、生と死、静と動…など相反するambivalenceを表現し、相対する物同士が混在する様をストレートに表現。「極限の先にある美しさ」をご覧いただけます。

    弾丸を放つという生命を奪う行為であるはずの時間と軌道、それらが描く儚い造形美をたっぷりとご覧ください。

     

     

     

     

     

    「炸裂」 

    20x20  2009年

    弾丸が金メッキされた板に食い込み、衝撃によりすり鉢状の曲線が作られています。

    生と死が同時に存在し、そこから生まれる極限の「美」は余分なものを削りとられたシンプルなもの、予期されるものでないと中村宏太は考えます。

     

     

    「Perforate」

    30×30×180僉2017年

    金メッキされた6枚の真鍮板を弾丸が貫通していく様を捉えた。弾丸は炸裂し衝撃が弱まっていき、6枚目の板に食い込み止まります。板は合わせ鏡のようになり、弾丸や貫通痕が反射し透き通って多方向で美しく輝きます。

     

     

    「境界」

    45×45×1僉2019年

    ガラスの青緑色のひびの冷たさとフィルムの熱き色が混在します。ギリギリでガラスのフォルムを保ちつつ壊れ、美しさと暴力的危うさが相反する作品です。それはまるで「境界」に立つ私たちのよう。

     

     

    「音速 S」 

    40×40×1僉2019年

    観る人自身が映り込み、観る人側と反対側の空間の相反する世界観を表現。

     

     

    「白」

    29.5×29.5×0.5cm 2019年

    ガラス、フィルムに弾丸が放たれた作品。透明で儚さをも感じる作品。

     

    ほか、展示作品は約50点に及びます。みぞえ画廊でも過去に類のない3D展示でお届けする立体アート空間をご体感ください。

    さらに11月21日(土曜日)14時からは中村宏太氏によるギャラリートークも開催します。

    どうかこの機会をお見逃しなく!

     

     

    ▶ギャラリートーク 11月21日(土)14時〜開催!

    作家自身による解説を行います。7日に行った初回のギャラリートークでは多くのお客様にご参加いただき、作品に対する質問や感想を交えながら氏との熱いディスカッションも見られました。

     

     

     

    ▶みぞえ画廊リニューアルオープン記念展・特別展示も只今開催中!

     

    本館2階では中村宏太氏の祖父にあたる洋画家・中村琢二、そして大伯父の中村研一の展覧会も会期中ご覧いただけます。

     

     

     

    中村琢二「伊豆の富士」

     

    中村琢二氏の持つ人柄がにじみ出るような、

    あたたかくも的確に遠近を捉えた色彩と、

    やわらかなタッチで描かれた日本各所の風景画7点を展示中です。

     

     

    中村研一「昭南」

     

    1943年に描かれた、シンガポール(昭南)の海を描いた貴重な風景画をはじめ

    夫人をモデルにした人物画など計6点を展示中です。

     

    ↓中村宏太展の予告動画をご覧いただくと、世界観をより一層感じていただけると思います

     

     

    中村 宏太(なかむら こうた)
    1975年 鎌倉市生まれ。1999年 Syracuse University ファインアート科 油画専攻 卒業。2003年 New York School of Visual Arts 修了。2010年 東京藝術大学大学院美術研究科油画研究領域修了。2015年 太陽の塔に対峙せよ!展(岡本太郎記念館) 入選。2017年「アートオリンピア2017」銅賞、FAN美術館収蔵。2018年 バングラデシュ・ビエンナーレ出品。ニューヨーク、国内外の展覧会多数。東京を拠点に活動。

     

    2020.10.23 Friday

    リニューアルオープン記念展 Collection&Selection

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      JUGEMテーマ:展覧会

       

      日ごとに秋の気配が深まる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

       

      この度、現在のギャラリーの隣に新たなギャラリーを開設し、規模を拡張してのリニューアルオープンをいたしました。

       

      新たにオープンする新館は、天井高5Mの吹き抜けを持つ解放感溢れる空間です。

       

       

       

      大きな松の梁を架け、欅の大黒柱、天井の葦簀(よしず)など、和の素材をふんだんに使った、

      心落ち着く空間です。

       

      夜間はライトアップされ、閑静な街の雰囲気をより一層演出します。

       

       

      こちらでは現在、コレクション展を開催しています。

      開設以来、和洋を問わず世界中から良い作品を収集し、アートを求める人がいつでも作品と出会える場を目指してまいりました。

      現在のみぞえ画廊の逸品を揃え、展示しています。

       

      パブロ・ピカソ 「男の顔」 油彩 1972年

       

      アルベルト・ジャコメッティ 「ディエゴの胸像」 ブロンズ 1956年


      鴨居 玲 「教会」 油彩 1976年

       

      長谷川 利行 「麦酒工場」 油彩 

       

      (他、ルノワール、シャガール、キスリング、坂本繁二郎、香月泰男、猪熊弦一郎、山口長男、野田英夫、

        糸園和三郎、平野遼、織田廣喜、須田剋太、宇治山哲平、三岸節子、堀文子、野見山暁治、豊福知徳、

        浜田知明、吉村芳生 の作品を展示しています。)

       

       

      本館ではセレクション展を開催しています。

      優れたアーティストとの出会いは、画廊の成長には欠かせません。私たちが選び、ともに歩むアーティストたちの

      作品をご紹介しています。

       

      弓手 研平 「干す女」              「林檎の木と水溜り」

       

      奥山 民枝 「水平線上の出来事」        「大気の記憶」

       

      片山雅史 「花卉図-天上の花-4」             「花卉図-天上の花-5」」

       

      小松孝英   「青筋揚羽吸水図」

       

       

      (他、井上敬一、永武、オーガフミヒロ、上川伸、金明植、小嶋勇、小林敬生、柴田七美、城ケ崎悟、田部光子、中村宏太、

        南聡、望月菊磨、八頭司昂 (五十音順、敬称略) の作品を展示しています。)

       

      2008年のオープン以来、たくさんのお客様、アーティスト、関係者の方々に支えられ、今日のみぞえ画廊があります。

      この場をお借りして御礼申し上げます。

       

      これからも、流行や市場に左右されない、いつの時代も人に感動を与えることのできる普遍的な価値をご提供してまいります。

      新しくなったみぞえ画廊へぜひお越しくださいませ。

       

       

       

      2020.09.16 Wednesday

      【福岡店】「フォルム」柴田七美展 開催中です!9/27まで

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        「フォルム」柴田七美展、みぞえ画廊福岡店で開催中です!

         

         

        作品のすべてに人物が描かれていますが、それはほとんどがシルエットのように描かれています。でもよく見ると、絵の具の動きが生き生きと伝わってきます。なぜこんな描き方をするのでしょう?

         

        参考動画も是非ご覧ください!

         

        物心ついた時から画家になりたいと思いながら育った柴田七美さん。いざアーティストとして駆け出したときに「なぜそれを描くのか?」とコンセプトを強く求められる風潮を受け悩んだ時期もあったそうです。

        「逆に何でも良い」

        そう答えを出した末にたどり着いたのは、「絵を描くのが好き」という純粋な動機でした。

        描かれているのは、記憶を頼りに雑誌やインターネットから集めた写真などを分解し再構成することで作り上げた架空の人物。

        絵具の動きと、色と形という、絵画を構成する最低限の要素を決定するためだけのモチーフとして、あえて虚構の存在を描くことにしたのだそうです。

        この手法で描いた新作を2016年の個展「モンタージュ」で発表し注目され、翌年は絹谷幸二賞にもノミネートされました。
        過去のブログ記事はこちらです。

         

         

        故郷福岡では4年ぶり、2回目の個展となる本展でも、寄せつめたパーツを組み合わせて作り上げた架空の場面がモチーフとなっています。パーツの一つ一つは、過去に見た演劇や映画のワンシーン、本の挿絵などの記憶の断片をすくい上げたもの。

        今回はより形への意識が強くなった感覚があったために、展覧会タイトルは「フォルム」と題されています。

         

         

        ストーリー性のある作品を見ていると、やっぱり何が元になっているか気になってしまいますね。

        物事はあらゆる角度から捉えられるもの、自由に観て感じてくださった方からの感想が聞けるのも新鮮で楽しく受け止めているといいます。

        作品を見たお客様の反応は「もっとギトギトしているかと思っていた!」「絵の具の質感が所々ガラスみたいにつるんとして見えるけどどうやって描いているの?」など、絵具そのものにも視線が集まっています。

         

         

        よく見ると、同じ黒でも、絵具の柔らかさと硬質さが混在しているのが分かります。硬質な箇所はつるんとしていてガラス質のように見えますが、全て油絵具の性質を生かした質感によるものです。
         

        絵の具の性質を最大限に利用し、勢いと繊細さを持って徹底的に「どう描くか」にこだわる描き方。作家自身が、描くことは呼吸に似ていると捉えているように、絵具の動きとアーティストが筆を動かす動作は対であり、あるいは絵画とアーティストの対話と捉えることができるかもしれません。

        ぜひ会場で、その対話に参加してみてくださいね。

         

         

        柴田七美展は9/27までの開催となっており、その後東京店では10/10の開催を予定しております。

        展覧会の開催前日に受けた取材では、「みぞえ画廊東京店で開催される個展では、また新たに新作をたくさん描き下ろす予定です」と真っ直ぐな意気込みを語ってくださいました!

        是非ご覧ください!

         

        JUGEMテーマ:展覧

        2020.09.02 Wednesday

        【福岡店】 野見山暁治展―絵描きと絵の旅路―を開催中です

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          みなさまこの夏はいかがお過ごしでしょうか。

          9月に入った途端に蒸し暑い日が続いています。福岡には大型台風10号が近づいています。

          そんな中、みぞえ画廊 福岡店では「野見山暁治展―絵描きと絵の旅路―」を開催しております。

           

          きっかけは、とある野見山暁治コレクション。縁あって、私たちの元にやってきました。

           

           

           

           

           


          戦後間もない頃の作品からパリ時代を含む、1940年代から90年代迄の油彩、水彩約45点。そこには、絵描きの歩んできた道のりと、夢や希望がたくさん詰まっていたのです。今年100歳を迎える画家、野見山暁治が見てきた世界を心ゆくまでご覧ください。エッセイ・書籍から抜粋した氏の文章とともに作品をいくつかご紹介します。

           

          まずは、本展覧会で一番古い作品となるこちらの油彩画です。終戦から約1年後に描かれています。

           

           

          『関門海峡』
          油彩 1946年作 F10号

           

          「関門海峡を見下ろす丘の上で、ぼくは手にした美術雑誌を拡げ、黒く塗り込めた裸のカラー図版を見た。
          国が滅びて二、三年たつ。ろくに食べる物も、着る物もなく、絵具は容易に手に入らないのに、これからは文化国家。絵描きは絵を描くなり、気儘にやれと言われても、この先どうなるのか、だれにもわからぬ恐ろしさだった。どこを歩いても焼け野が原だ。こんな残骸をどう描けば風景として、明日につながるのか。」
          (麻生三郎−「ひとり」が描かれた頃 『異郷のひだまり』 生活の友社、2011年)

           

          1952〜64年の滞仏時代の素描や油彩も豊富に展示しています。1ヵ月かけて舟で日本からフランスへ渡ったのち、最初の1年は油彩を描かずパリやその近郊を見てまわっていたそうです。

           

           

           

          『ヴァンス』
          油彩 1954年 32.7 x 50.2 cm 

           

          パリとは太陽の輝きが違う。ニースの学生宿を根城にして、終日泳いだり寝転んだり、浜辺に倦きると近くの小高いヴァンスの街に出かけて、強い日差しの中をマチスの教会で贅沢な涼しさを味わった。
          ( 二年目の夏 『いつも今日  私の履歴書』 日本経済新聞社、2005年)

           

          そして、帰国する数年前に氏はパリのギメ東洋美術館で一枚の北宋画と出会います。

          その頃から描かれる線は、一見すると水墨画のようにも見えるとてもやわらかい筆に変化していきます。

           

           

           

           

          『樹』
          油彩 1963年 M40号

          岩とも山ともつかない大きなものにへばりついている樹々、水の流れ、いやなにか血管のような、葉脈のようなもの、西洋の風景が表現している具現性には乏しいが、それを超えて薄気味悪い、うごめくような命がある。
          自身、東洋人でありながら、いまいる地球の裏っかわにそんな国があることに初めて気づいた。
          (ミュゼ・ギメー 『いつも今日  私の履歴書』 日本経済新聞社、2005年)

           

           

          『オランダの風景』
          油彩 1963年 P15号

          見えるモノの正体を突きとめること。モノそれ自体は現実だが、その具体性というのが、ぼくにはよく分らない。それは仮装なのか、暗示なのか、あるいは現象として消えてゆく姿なのか。いずれにしてもぼくが描いているのは風景だ。
          (絵を描くこと 『野見山暁治作品集』 講談社、1994年)

           

           

           

          案内状に書かれた予告通り、8月22日の初日、野見山暁治先生が16時から画廊にいらっしゃるということで、テレビ局・新聞社の各メディアも取材に訪れていました。

           

           

          20代の頃に描いた油彩画と野見山暁治先生。今年で100歳になる氏の来訪に、画廊にはたくさんのお客様が駆けつけて下さいました。暑い中お越しいただいた皆様、本当にありがとうございます。

           

           

          お客様おひとりおひとりに丁寧に挨拶や写真撮影、サインに応じられて、その後の新聞各社のインタビューには疲れた顔ひとつ見せず、展示中の作品について、時代背景やその時の胸中を語られました。

           

           

           

          2階はリトグラフィ集「On y va (オニバ)」と「Ca et la(サエラ)」より数点を額装して展示しています。先生がリトグラフ工房に足しげく通い丹念に制作された、味わい深い版画作品を楽しんでいただけます。

           

          さらに、野見山暁治先生のエッセイやアトリエ日記の書籍も画廊にて販売中です!

           

           

          「ただ描いていたら歳月がたった。ぼくが歳月を踏みこえたわけではない。」

           

          作品集にはそんな言葉が記されています。

          本展覧会では画家 野見山暁治が駆け抜けた半生を、作品を通してたどっていただけると思います。会期終了後もコレクションはそのままみぞえ画廊にございますので、気になる作品があれば気軽にお問合せください。

          →野見山暁治展の作品を観る

           

           

          現在、福岡県立美術館では9月27日まで野見山暁治の水彩・素描の展覧会も開催されています。みぞえ画廊の展覧会の前後に合わせてご覧ください。

           

          さらに、福岡の街にはパブリックアートとして氏が手掛けたステンドグラス作品を見ることができます。近くを通りかかった際は足を止めてその存在感を体感してみてください。

           

          福岡空港「そらの港」

          博多駅「海の向こうから」

          飯塚市役所 「還ってくる日」

           

           

           

          飯塚市役所のエントランスロビーのステンドグラスの写真 (↑)と

          そのメイキングインタビューの動画 (↓)です。

           

           

          野見山暁治 (のみやま ぎょうじ)
          1920年福岡県生まれ。
          東京美術学校油画科卒。’52〜’64年滞仏。安井賞。’68〜’81年東京芸術大学奉職。芸術選奨文部大臣賞。福岡県文化賞。毎日芸術賞。文化功労者。’14年文化勲章。

           

          2020.07.20 Monday

          【福岡店】弓手研平展「土の声」

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            JUGEMテーマ:展覧会

            セミの鳴き声も日々大きくなり、ようやく夏らしい天気になってまいりました。

             

            みぞえ画廊福岡店では、7月11日より 弓手研平展「土の声」を開催しております。

            弓手研平氏の2年ぶりの個展とあって、初日から多くのお客様にお越しいただいております。

             

             

            「あらゆるものは、すべて土の上に在る」

            その考えのもと、すべての作品を土を描くことから始める作品は、完成までに1年以上もかかります。

            50層以上も絵具を重ねて描かれており、独特の色味、質感を生みだしています。

            毎回大人気の林檎の木モティーフや、アトリエにほど近い奈良・二上山の風景、親しみを持って描かれる百済観音・伎芸天の仏様。

             

            100号の大作から小品まで合わせて40点以上の作品を展示しております。

             

            また、ドローイング作品も16点、2階に展示しております。

            長い時間をかけて制作される油彩とは違い、ドローイングは現場の空気を大切にされるため、必ずその場で描き上げられます。

            ドローイングも土から描き始めるのですが、現地の土を絵具に混ぜることもあるそう。

            今回は今年3月に行かれたラオスの風景を中心に展示しております。

             

            また、今回はイベントも盛りだくさん!

             

            まずは、7月12日(日)に開催いたしましたライブドローイング。

             

             

            多くのお客様にご覧いただきながら、1時間ちょっとで描き上げた作品がこちら。

             

             

            先生のいろいろなテクニックを間近でご覧になられていたお客様から、感心や感嘆の声があがり、完成時には会場中が

            温かい拍手で包まれました。

             

            次に、7月19日(土)映画「かぞくわり」福岡市美術館 ミュージアムホールでの上映会です。

            弓手先生は、この映画でチーフプロデューサーと劇中画を担当されました。

            映画の中にもふんだんに先生の作品が出てきます。

            映画を見終わって感極まった来場者の方々が弓手先生と映画監督の塩崎祥平氏のサインを求めて長蛇の列となりました。

            このあたりのお話は弓手先生のブログに詳しく書かれていますので、どうぞご覧ください。

            http://blog.livedoor.jp/k_yunde/archives/2020-07-20.html

             

            見逃された方!まだチャンスがございます。

             

            映画「かぞくわり」 上映会スケジュール

             

            ◆7月25日(土)・7月26日(日)

            場所 みぞえ画廊 福岡店

            13:00〜 受付
            13:20〜15:30 映画上映
            15:40〜弓手アトリエ最新映像初公開&トーク 塩崎祥平監督×弓手研平
            映画の裏話や、塩崎監督が撮影・編集した弓手研平の制作過程の映像を初公開!

             

            ◆7月27日(月)

            場所 くまもと森都心プラザ プラザホール

            時間 受付 12:00〜

            開演 12:50〜

            終了 15:45

            ※みぞえ画廊にて前売り券販売中です。

             

            弓手先生のアトリエでの創作風景を塩崎監督が撮られたドキュメンタリー「えかきの思考」も上映予定です。

            その予告編がありますので、ぜひご覧くださいませ。

             

             

             

            弓手研平展「土の声」は、7月26日(日)までみぞえ画廊福岡店にて開催中です。

            ぜひお越しください。お待ちしております。

             


            会期中のみぞえ画廊は通常通り10:00〜18:00まで営業いたします。新型コロナウィルス感染拡大防止のため、定期的に換気をして画廊内の通気性を良くしております。また、ご来廊のお客様には入店時に以下のお願いをしております。

            1.マスク着用、手指消毒
            2.ご芳名帳へ氏名・ご住所等の記帳


            皆様に安心して展覧会をご覧いただけるように、ご理解とご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

             

             

             

            2020.06.09 Tuesday

            【福岡店】八頭司昂展「ポートレート」を開催中です!

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              福岡は一気に暑くなり梅雨入りとなりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

               

              新型コロナウィルス感染抑制の兆しが少しづつ見えて来た今、私たちは福岡の文化を担うアートギャラリーとして、この疲弊した社会にフレッシュな空気を取り入れたいと思い立ちました。非常事態宣言が解けて最初の展覧会は、みぞえ画廊では初の個展となる新進気鋭のアーティスト・八頭司 昂(やとうじ たかし・29歳)の展覧会を開催することにしました。みぞえ画廊では過去の展覧会で最年少アーティストの個展となります。

               

               

              八頭司昂さんの魅力と言えば、その鮮やかな色彩と自在に画面を這いまわる線によって表現される斬新な作風です。人物・風景・植物・動物と言った身近なモチーフを分解し、線と色面で再構成された画面には、ポップアートの様な軽やかな描写と、近代絵画の様な重厚な筆致、抽象と具象が混在します。

               

               

              八頭司さんは現在、佐賀を拠点に活躍しています。
              22歳の時に田川市美術館主催の"英展"において大賞を最年少で受賞し、早くからアーティストとしての頭角を現していました。
              八頭司さんが絵を描く時はまず対象となるモチーフを観察・分解し、独自の視点で色彩と線を再構築するところから始まります。そして、それを実現するために画材の研究にも余念がないのです。

               

               

               


              "ポートレート"と題したこの展覧会については、アトリエで撮影したインタビュー動画をご覧ください。


              「これまで群像とか集合体を描くことが多く、そこに生まれるカオスや抽象性と具象性の間を行き来するところに興味を持って描いていました。今はもっと集中してひとつひとつを描きたい。作品を見比べて楽しんでもらえたら」と八頭司さん。

               

              それでは、人物のポートレートににフォーカスしてみましょう。

               

               

               

               

              この4枚は現役NBA選手のポートレートです。選手の紹介をすると…

               

              左からThomas Bryant(トーマス・ブライアント)、Bradley Beal(ブラッドリー・ビール)、Davis Bertans(ダービス・ベルターンス)、Jordan McRae(ジョーダン・マクレイ)。

               

              どの選手もワシントン・ウィザーズにゆかりのある(現役〜元在籍の選手など)4人だそうです。八頭司さん本人もバスケット少年だったそうで、好きな選手を独特な色面とレイアウトで描いているのが伝わります。これらの人物画からは実と虚、個と集を思わせる大胆な画面構成、細部はまるで細胞のひとつひとつが這う様に冷静かつ微細に描き込まれています。

               

               

              ちなみに、このブラッドリー・ビール選手はファンからは"Big Panda"と呼ばれていて、大食漢でパンダのようにたくさんものを食べる様子をみて名づけられたそうですよ。ご本人も気に入っており、パンダのアクセサリーをつけているとか…。ワシントン・ウィザーズ所属のエースです。

               

               

              この大胆に顔面が切り抜かれているラトビア出身のダービス・ベルターンス選手のニックネームはRatvian Laser。レーザー光線のように外から打つ3Pシュートがよく入るためそう名付けられたそうです。そして"シュートが吸い込まれるように入る"のをイメージしてこのような構図で描いたそうです。(へ〜!とうなずいてしまいました。)

               

               

              土日の在廊日には、横5mに及ぶパネル達にライブペインティングをして公開制作に挑んでいます。ご本人のアトリエからいつも愛用している道具や椅子、画材を一式持ってきてもらいました。

               

               

               

              塗りたての油絵具は独特の光沢感と匂いがあります。

               

              描いているのは名もなき樹木たち。「木の絵を見て"ここに生えているこの木"という様に比較対象を彷彿とさせることがあまりないと思います。比較せずに表現だけに集中できること、そして抽象的な表現や色彩を入れても違和感がないから今は木を描いています。」とのこと。

               

              対象の稜線を追うような独特の筆致が印象的です。一見個性的な油彩の作品でもその確かな描写力が生かされています。

               

              毎回の制作状況を動画にまとめているので、こちらもぜひご覧ください↓

               

               

              ※この続きは、YouTubeのみぞえ画廊チャンネルからチェックができます!


              また、2016年作の横8mにも及ぶ絵画「This is what I believe in」には、あえてアーティストが加筆し作品を"今の時代"に塗り替えていく工程もご覧いただけます。この作品は画廊の壁1枚には収まらなかったので、今回はL字で展示するに至りました。

               

               

              リペイントの様子はこちら↓

               


              加筆について、本人はこのようにコメントしています。

               

              「この作品はいろんな場所で展示をし、加筆しています。その大きさゆえか、自分自身で描いたもののはずなのにコントロールが効かず、いつまでもどこか描かねばならない気持ちになります。作品はどこかで区切りをつけ、完結するものだという認識を改めさせられたのです。作品の完結は私が決めなければいけません。そして時間が経つごとに自身の絵に対する認識やそれに伴う描き方は変わります。そういった変化を受け止めてもらえる作品だと思い、今回リペイントするに至りました。」

               

              子どもから大人まで、この絵を見て「これは〇〇ですか?」「人の顔?」「動物?」と沢山のご質問をいただきますが「その人が見えるように見てもらって大丈夫です。観る側のフィルターを通すことで作品は完成しますから。」と八頭司さんは言います。

               

               

              とあるお客様を後ろからパシャリ。お召しになっているシャツにご注目ください!アパレルブランド"FUJITO"では、八頭司さんが描いたツツジの絵がプリントされたオリジナルシャツを展開しているそうです。ミリタリーシャツの男らしさの中に可憐な一輪の花が目を奪います。

              →FSB Utility Shirt Takashi Yatoji ver. 詳しくはこちら

               

               

              次はドローイング作品にフォーカスしてみましょう!

              八頭司昂さんの描くドローイングは非常に繊細で独特な線によって構成されます。

               


               

               

              お気付きですか?

              これからを元に、色をつけてペイントをした作品がライブペインティングをしているパネル達なのです。

               

              ↓↓↓↓

               

               

              …わかりましたか?

               

              「同じモチーフで表現方法が違うのを見比べるとより面白いと思ってそうしました。」と制作途中のパネルを観ながら八頭司さんは語ります。

               

              ※ちなみに写真下側にあるスツールのカバーは八頭司さんのお母様のお手製パッチワークだそうです。そのパッチワークグループのご友人も多数ご来廊いただきました。

               

              ありがたいことに会期中は、西日本新聞、毎日新聞、読売新聞、佐賀新聞の4紙で掲載されて、

              地元のTNC局からはテレビ取材を受け、福岡のローカルニュースとして放映していただきました。

              メディア関係者みなさま、取材をしていただいてありがとうございました。

               

               

               

              まさに郷土が期待する新進気鋭のアーティストと言える、八頭司昂さんの個展「ポートレート」は6月14日(日)まで、みぞえ画廊 福岡店で開催中です!ライブペインティングも完成に向けて、13(土)、14(日)でアーティストが在廊し公開制作に挑みます。皆さまのご来廊をぜひお待ちしております。

               

               

              八頭司昂 (やとうじ たかし)
              1990年愛知県生まれ。2015年 佐賀大学大学院教育学研究科教科教育専攻美術教育専修 修了。'12年 第62回佐賀県美術展覧会 佐賀県知事賞 受賞。’13年 第22回英展〜人物・風俗〜 大賞 受賞、第63回佐賀県美術展覧会 佐賀商工会議所連合会賞 受賞、第1回YWCA(山梨ワイン&アートオークション)入選、第22回MCAGP(三菱商事アート・ゲート・プログラム)入選、2013年度MCAGP奨学生。’19年 大川市立清力美術館にて個展。

               

              会期中のみぞえ画廊は通常通り10:00〜18:00まで営業いたします。新型コロナウィルス感染拡大防止のため、定期的に換気をして画廊内の通気性を良くしております。また、ご来廊のお客様には入店時に以下のお願いをしております。

              1.マスク着用、手指消毒
              2.ご芳名帳へ氏名・ご住所等の記帳


              皆様に安心して展覧会をご覧いただけるように、ご理解とご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

               


               

              JUGEMテーマ:展覧会

              JUGEMテーマ:美術鑑賞

              2020.05.16 Saturday

              VOLTA NEW YORK 2020に出展しました!(2)

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                VOLTA2020出展レポート第2弾になります。

                今回は『ホイットニー美術館』についてお話したいと思います。

                 

                ニューヨーク滞在2日目、みぞえ一行はハドソン川にほど近いホイットニー美術館を訪れました。

                現在開催中の、"VIDA AMERICANA: Mexican Muralists remake American Art, 1920-1950"(アメリカにおけるメキシコ壁画運動と美術)という展覧会に、みぞえ画廊の作品を1点展示いただいております。

                 

                メキシコ壁画運動とは、20世紀前半に巻き起こったアートムーブメントの一つです。

                当時、第一次世界大戦の勃発や大恐慌の到来など世界は激動の時代を迎えており、メキシコでも民主化に向けた革命がおこりました。市民(先住民)に目を向けたメキシコ独自のアートスタイルが産声を上げ、そこから多くの壁画が制作されるようになります。そしてこの運動は当時のアメリカにも大きなうねりとなって押し寄せました。

                この展覧会では、当時の運動を主導したメキシコ壁画アーティスト達の作品をはじめ、その影響を受けたアメリカ人アーティスト達の作品が多く展示されており、アメリカ芸術の発展と歴史的背景のつながりを紐解くような見ごたえのある内容となっています。

                 

                 

                広々とした館内をめぐること数十分...。

                発見しました。ここにいました。

                メキシコ壁画運動を支えた日本人アーティストがひとり。それが野田英夫(1908-1939)です。彼はこの運動の先導者であるディエゴ・リベラ(1886-1957)の助手として活躍しました。

                 

                こちらが貸出中の作品、野田英夫の『スコッツボロボーイズ』です。

                (1933年作 グワッシュ 290x416mm)

                 

                これは1931年にアラバマ州で起きた、黒人少年9人が白人女性2人を暴行したとして逮捕された冤罪事件を題材としています。この事件は当時のアメリカの人種差別問題を反映した事件として世論を騒がせました。野田英夫はこの作品を通して、日系画家として迫害と排斥にさらされてきた自らの境遇に黒人少年たちを重ね、アメリカ社会を痛切に批判しました。

                 

                左手に描かれているこの人物が、この事件の主犯格の少年であるとされています。

                険しい表情ですが、決して屈しないという何か強い意志のようなものを感じます。

                 

                 

                今回は休館日にも関わらず、日本から来た私達のために特別に案内していただきました。

                みぞえのコレクション作品が海を渡り、歴史を伝える展覧会の一員として展示されているのを目の当たりにし、心なしか誇らしい気持ちになりました。無事に戻ってきてくれることを願うばかりです。

                このような有難い機会を与えてくださったホイットニー美術館の方々に感謝です。

                2020.05.01 Friday

                【福岡店】春の版画市開催中です!〜くつろぎのアート生活をはじめよう〜

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                  #家で過ごそう

                  その呼びかけも新たな日常と化してまいりました、いかがお過ごしでしょうか。

                  イベント中止や延期の知らせが続き、不自由さを感じる毎日にため息が出ますね。

                  しかし、こんな時だからこそ、家族との時間をゆっくり過ごしたり、自分を見つめなおす豊かな時間にできたら、この逆境が大きな転換点になるかもしれません。

                   

                  そこでみぞえ画廊福岡店では、ゴールデーンウィーク期間限定企画として「春の版画市」開催する運びとなりました。

                  インターネットやSNSを駆使して、ご自宅でも、作品の鑑賞と購入をお楽しみいただけるようにいたしました。

                  今こそ、アートのある生活をはじめましょう。

                   

                  現代作家から西洋の巨匠まで、幅広い版画作品約70点を、特別価格にて展示販売しております。

                  耳慣れない作家でも、実は海外で高く評価されていたりと、驚くべき掘り出し物が多数!

                   

                   

                   

                  「虹のアーティスト」として内外で評価をされ続ける、靉嘔のコーナーも人気です。

                  どの作品もスペシャルプライスです。

                   

                   

                  本展公開からすぐに、お電話で売約が決まり始めました。

                  家の中に長くいると、ふと絵を飾ってみたくなりますね。

                  #家で楽しもう

                  そんな毎日を彩れましたら、幸いです。

                  ぜひみぞえ画廊WEBサイトをご覧ください♪

                   

                  〈出品作家〉
                  ジョアン・ミロ/サルバドール・ダリ / レオナール・フジタ / マルク・シャガール/ ジョルジュ・ルオー / マックス・エルンスト / モーリス・ド・ヴラマンク / ラウル・デュフィ/ トゥールーズ=ロートレック / フェルナン・レジェ / サム・フランシス / ピエール・アレシンスキー / ベン・シャーン / ジョエル・シャピロ / アントニ・クラーベ / アントニ・タピエス /ジャン・ピエール・カシニョール / ポール・アイズピリ / ベルナール・カトラン / ポール・ギアマン / ジャック・デペルト / ジャン・カルズー

                  猪熊 弦一郎 / 野見山 暁治 / 靉嘔 / 加納 光於 / 三尾 公三 /三岸 節子 / 小磯 良平 / 東郷青児 / 脇田 和 / 平野 遼 / 柳原 義達 / 絹谷 幸二 / 小杉 小二郎 / 船坂 芳助 / 野中 ユリ、 他 現代作家

                   

                  会期中のみぞえ画廊は新型コロナウィルス感染拡大防止のため、定期的に換気をして画廊内の通気性を良くしております。また、ご来廊のお客様には入店時に以下のお願いをしております。

                  1.マスク着用、手指消毒
                  2.ご芳名帳へ氏名・ご住所等の記帳

                  皆様に安心して展覧会をご覧いただけるように、ご理解とご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

                   

                  JUGEMテーマ:美術鑑賞

                  JUGEMテーマ:展覧会

                   

                  2020.04.04 Saturday

                  【福岡店】望月菊磨展〜過去と現在〜開催中です

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                    桜も満開になり、いよいよ春本番の季節となりました。

                    皆様、いかがお過ごしでしょうか。

                     

                    みぞえ画廊福岡店では、4月12日(日)まで、「望月菊磨展〜過去と現在〜」を開催中です。

                     

                     

                    1945年福岡県生まれの氏は、現在も神奈川県大磯のアトリエで精力的に新たな作品に取り組まれています。

                    大きく分けて「換気装置シリーズ」「破壊シリーズ」「メタルドローイングシリーズ」があり、みぞえ画廊の過去のブログでも詳しくご紹介しております。

                    今回は「過去と現在(いま)」と題し、1971年東京芸術大学大学院修了制作作品の「META SHOCK」から、

                    最新作の喚起装置シリーズ「輝・環」を含む約50点を展示し、氏の半世紀にわたる創作活動の軌跡をご覧いただけます。

                     

                     

                    「META SHOCK」 1971年 真鍮・鉄

                    東京芸術大学大学院修了制作作品。当時の毎日新聞の美術記者によって名付けられた「破壊シリーズ」第一作

                    サロン・ド・プランタン賞受賞

                    東京国立近代美術館、カリフォルニア大学付属美術館などで巡回展示

                    氏が現代美術の世界に進んだ、記念碑的作品。

                     

                     

                    喚起装置「輝・環」 2020年 真鍮

                    氏の最新作。ざらつき、マットな土台部分から、光り輝くリングが出現しているような神秘性を感じる作品。

                     

                     

                    「幻のタモリカップ」 2015年 真鍮・金箔

                    「日本一楽しいヨットレース」をテーマにした、タモリさん企画のヨットレース「タモリカップ」(2009年〜2018年)

                    そのトロフィーも氏が手掛けていました。2015年大会が諸般の事情により中止になり、氏の手元に残された作品です。

                     

                    そのほか、人気の「メタルドローイング」シリーズや、小さな立体作品の「思うままに」シリーズなどもございます。

                     

                     

                    また、今回の展示はご友人でもある詩人の橋本明氏の詩や俳句とコラボレーションし、より一層深く望月菊磨の世界観に

                    浸っていただけると思います。

                     

                     

                    このような時節柄ではございますが、ぜひ足をお運びいただき、ご高覧いただければと思います。

                    2020.03.14 Saturday

                    VOLTA NEW YORK 2020に出展しました!(1)

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                      JUGEMテーマ:展覧会

                       

                      Good to see you, New York!!

                      福岡でのオープンから11年。東京でのオープンから7年...。

                      この度、みぞえ画廊がニューヨークに初上陸を果たしました!

                       

                      【VOLTA】

                      3月5日(木)〜3月8日(日)の5日間、【VOLTA NEW YORK 2020】に出展いたしました。

                      2008年よりスタートしたこのVOLTAはコンテンポラリーアートを主軸としたアートフェアで、毎年世界各国から個性豊かなギャラリーが顔を並べます。今回は、53のギャラリーが会場に集結しました。https://ny.voltashow.com/about/

                       

                      【会 場】

                       

                      会場はハドソン川にほど近い「Metropolitan West」。​

                      ハドソン川沿いは美術館や観光施設が点在するほか公園が多く整備されており、市民の憩いの場としても親しまれています。写真2枚目は「イントレピッド海上航空宇宙博物館」。少々見えにくいですが、実際に使用されていた航空母艦をそのまま博物館にしています。さすがニューヨーク...!なんというスケール...。

                       

                       

                      みぞえ画廊のブースは#2.13。会場2階の中央あたりのスペースでした。

                       

                      ブース間の距離が近く、ギャラリー同士でも盛んにコミュニケーションがとられていた印象です。

                      会場に来ていたアーティストの方たちも自由にブースを行き来していました。

                      みぞえの正面ブースはトルコ・イスタンブールからのギャラリーで、気の良い中年男性とスタイリッシュな若い女性の二人組。おふたりともギャラリストでしたが、会期中ダンスミュージックを流し始めたりと、なんとも気さくで自由な方々でした。成程こういうフレキシブルさがあってもよいのかと、筆者は人知れずグローバルな刺激を受けておりました。

                       

                       

                      【作 家 紹 介】

                      みぞえ画廊からは日本人ならではの美意識が息づく2名のアーティストの作品を展示しました。

                       

                      ◆奥山民枝

                       

                       

                      一人目は、あらゆるエネルギーを内包する壮大なコンセプトを持つ女性アーティスト、奥山民枝。

                      今回展示したのは太陽と雲をモチーフとした作品。どこまでも引き込まれるようなその画面に、自然の神秘と“いのち”を見つめ続ける氏ならではの感性と技術が見事に結晶しています。慈しみと愛情にあふれながら、どこかミステリアスな雰囲気をまとう作品から目が離せません。

                       

                      奥山民枝の太陽の作品は、ある見方をすると不思議な現象を体験できます。

                      それは太陽の中心部分を集中して見続けると、輪郭がぼやけていき画面が一色になっていくというもの。

                      体験されたお客様は、

                      「き、消えた!」

                      「これはどういうことなの??」

                      などと、ナイスなリアクションをたくさんしてくださいました。

                      ご友人を連れて戻ってこられる方や、中には “Transforming Art”(変容する芸術)と素敵な表現をしてくださった方も。

                       

                       

                      ◆弓手研平

                       

                       

                      2人目は、アジアに根付く文化を掘り下げ独自の技法で描く、弓手研平。

                      氏は人の営みをとらえるべく、我々が当たり前に踏みしめている「土」という存在にフォーカスを当て作品を描きます。1年掛けて50層以上も絵の具が塗り重ねられたその作品には、力強さと親しみやすさが共存する二つとない世界観が息づいています。
                       

                      作品を前にして、のぞき込むようにじっと目を凝らされる方が続出しました。

                      何層にも塗り重ねられた油絵具のマチエールを見て、「これは本当に油絵具だけなのか?」と驚かれる方もたくさん。

                      重厚感のある額との関連性を問われるお客様もいらっしゃいました。

                      氏の代表的なモチーフになりつつある林檎の木の作品に対し、平和や安らぎを感じるといったコメントが多いことも印象的でした。

                       

                       

                      コロナウイルスの懸念もあり、アジア人に対する偏見など国内外でネガティブなニュースが多く飛び交っていましたが、現地ニューヨークでは全くそんなことはありませんでした。VOLTA運営スタッフをはじめ、出展ギャラリーやお客様にも温かく迎えられ、VOLTA NEW YORK 2020は幕開けとなりました。当初の半分の人数(3名)で乗り込んだニューヨーク!もはや運命共同体でした。次回は会場の様子や、オープニングパーティ、同時開催されていたアートフェアについてご紹介したいと思います。

                       

                       

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