2019.11.08 Friday

―陽はまた昇る― 小林敬生展 1978〜2018 ―を開催中です

0

    少しづつ日が落ちる時間が早くなってきました。みぞえ画廊ではイルミネーションも彩られ、秋の到来というよりはクリスマスの雰囲気が早くも漂ってきました。

     

     

     

     

    福岡店では現在、―陽はまた昇る― 小林敬生展  1978〜2018 ―を開催中です。今回は小林氏の画業を振り返っての自選展となり、大作も含めた大変見応えのある展示構成となっております。実際に使用した版木や道具、図録や詩画集も展示して展覧会は2階にも続きます。

     

     

     

    小林敬生氏の作品を初めて見た方は、それが木版画で制作されていると聞いて、驚愕するのではないでしょうか?その微細を極める描写は、私たちの知る木版画の概念を覆えされることでしょう。

     

     

     

    絵の中をじっと観ていると…隙間なくたくさんの要素が入っていることに気付きます。根まで浮き上がった巨木、草花、魚、動物、昆虫、人間、ビル群…目を凝らして、瞬きをするごとに浮き出て来るのです。小林氏が描いている世界は一体何なのでしょうか。

     

     

     

     

    「仕事を終えて夜明けの東京を眺めていると、地球温暖化で水位があがって町が水没していく光景が見える。遺伝子組み換えだ、臓器交換だ、科学の進歩だ、といいますが、僕には人間の思いあがり、傲慢としか思えない。人間は大地に生まれ、大地に帰る。それでいいじゃないか。(芥川喜好「都市文明運命予感の叙事詩」『読売新聞』1999年9月5日)」

     

     

    この言葉の意味を考えながら画面を観ていると、こんな風に思えてきます。それは"破壊と共生"…人類が生み出した文明への批評と生命に対する賛歌のような痛烈なメッセージ。

     

     

     

    小林氏は〈木口木版〉という18世紀末に生まれた版画技法で制作をしています。写真は実際に氏が彫った版木で、左はツゲ・右はツバキの木です。(ツゲの木が一番年輪が細かく、小口木版に最適だそう)このように堅い木を輪切りにしたものを、銅版画に使うビュランやノミで彫ることで、より精緻で繊細な表現を可能にするのです。氏は昔、油絵を描こうと志していたそうですが、西洋の油絵の完成度には勝てないと悟ったと同時に、浮世絵なども由来するように日本が培った木版画の世界に魅せられたそうです。

     

     

    (2つの版木からこの1枚の作品が完成します。)

     

    小林氏の作品群で、特筆すべきは作品の大きさです。小画面の作品に限られると言う木口木版の常識を覆し、18世紀から続くその技術の大型化に試行錯誤を重ね成功し、その大きさは最大3Mにも及びます。

     

     

     

    (実際に版木を彫って、雁皮紙と呼ばれる紙に刷り上げるシーンを収録した、映像も公開中です)

     

     

    そして、会期がスタートした翌日の11月3日は、小林敬生氏にとって記念すべき日となりました。なんと版画家として内閣府より秋の"旭日小綬章"を授章されたのです!! 女優の泉ピン子さんなども同じく授章されたようです。みぞえ画廊スタッフ一同も心よりお祝い申し上げます。

    本展覧会のオープニングパーティでは授章前だったこともあり、ゲストの皆様へ旭日小綬章のことは公言できませんでしたが、作家仲間や以前、福岡教育大学で非常勤講師をしたいた時の教え子の方などが集い、昔話や版画技法についてお話が尽きませんでした。

     

     

    ―陽はまた昇る― 小林敬生展  1978〜2018 ―は11月17日(日)まで、画業を振り返っての自選展、大作も含めた大変見応えのある展示構成となります。ぜひみぞえ画廊 福岡店へ足をお運びください。

     

    2019.10.28 Monday

    ART TAIPEI 2019に出展しました! <後編>

    0

      前編に続いて、ART TAIPEI 2019の出展レポートです。

       

      10月半ばの台北は、まだ半袖姿でも問題ないくらい温かい気候でした。会期中は雨期でたまに小雨が降ることもありましたが、来場者の足には影響しなかったようです。会場内は空調が寒いくらいに効いており、羽織るものがあるいいと思います。会場内にはVIPや出展者向けのラウンジもあり、コーヒーや軽食のサービス等も充実していました。ラウンジ内に高級車のブースも設けられ、上質で落ち着いた雰囲気がそこにありました。

       

       

       

       

      さらにアートブック専用スペースもあり、世界各国の美術館グッズや現代アーティストの図録なども選りすぐりで販売されていました。老舗のビールやワインショップなどアルコールを提供するコーナーもあるため、本好きな人はお酒を飲みながら、半日くらいここで過ごせそうです。

       

       

       

      さて、土日のみぞえ画廊ブースでは、毎年恒例となりつつある… "弓手式ニュー印象派ライブドローイング"を開催!(ゲリラ的に始めるつもりでしたが、スタッフの情報によるとアートフェア公式HPのプログラムに情報がしっかり入っていたそうです)これが大好評で、通りすがりのお客様が次々とドローイングに引き寄せられて、ブース周辺はしばらく騒然としてしまいました。筆の早い弓手氏ならではの、即興的で躍動感あるライブドローイングの様子はこちら↓。在台北のお客様が急遽、撮影機器を貸して下さいまして、このような本格的な動画を撮るに至りました、謝謝!

       

       

       

      土日のお昼間に2日間連続で開催し、両日ともに大盛況!(動画は日曜日の様子です)

      その後、完成していたドローイングをブースに展示していると…なんとすぐに売約と相成りました!ご成約いただきまして、本当にありがとうございます。

       

       

       

       

      信じられないほどスピーディに、たった1時間ほどで仕上げられたドローイング作品はこちら。1日目の土曜日は、弓手氏の故郷である奈良の風景(上)。さらに2日目の日曜日はブース周辺の様子を再現(下)。通りすがりのお客様も含めて、弓手氏から見えた目の前の光景が見事に描かれました。改めて見ても、素晴らしい出来栄えのドローイングです。

       

       

      また、初日の夜に開催されたART TAIPEI 2019 オープニングパーティにもスタッフとして参加してきました。VIPゲストと出展者や関係者のみが招待されたようです。華やかなその夜のことは忘れもしません。

       

       

       

       

       

      お隣の台北101ビルの86階、これぞ絶景!とも言える夜景の美しさを楽しみつつ、ステージでは主催者挨拶とJAZZの生演奏。ゲストは廻る円卓で中華料理のコースがふるまわれました。こんなに立派なパーティだったとは期待以上で、相席になった台湾や韓国のギャラリスト、コレクターのゲストの方々と交流する素晴らしい機会となりました。(お隣の方は大変な酒豪で、何度もワインを乾杯しました…。)

       

      さぁ、アートフェア最終日。みぞえ画廊のブースにもたくさんの赤印が…!

       

       

       

      台湾のお客様とお話して感じたことは、みなさんがとても健やかで勢いがあること、そしてアートに対する関心度の高さです。学生の会場ツアーも多く、美術館以外にアートフェアを教育に取り入れている姿勢を強く感じました。このような体験は、後に大人になった時に必ず良い影響となるはずです。老若男女問わず、アートは非日常的なものではなく、日常として楽しんでいくものなのだと、絵画を見つめるお客様のあたたかい眼差しが物語っていました。

       

      ART TAIPEI 2019に出展するにあたり、サポートいただいた関係者ならびにお客様へ心より感謝申し上げます。出展者、お客様、フェア主催者の垣根を超えてたくさんの方と出逢えたことを、今後の活動に繋げていけたらと思います。(みぞえ画廊 スタッフN)

       

      2019.10.25 Friday

      ART TAIPEI 2019に出展しました! <前編>

      0

        10月17日(木)〜10月21日(月)の5日間、みぞえ画廊は「台北国際芸術博覧会 ART TAIPEI 2019」に出展してきました。1992年から開催しているART TAIPEIは、今年で26年目。アジアでもっとも長い歴史を持つアートフェアということで、台湾とアジア諸国よりアクティブなコレクターたちがこぞって集まるのだそうです。

         

         

        今年は141ギャラリーが、フェア会場の「台北世界貿易中心」に集結しました。

        会場の隣には、台北のシンボルでもある「台北101」のビルが!すごい迫力です。

         

         

        みぞえ画廊のブースはNo.G08。今回で5回目の出展ということもあり、今までの経験値と1回目から少しづつ築き上げた、現地のお客様との関係を活かして、いつもより広めのブースを構える運びとなりました。通路の角だったこともあり、本当にたくさんのお客様にご覧いただきました。

         

         

         

        みぞえ画廊からは現代作家2名、新作の展覧会をメインに開催しました。

        1人目は、あらゆるエネルギーを内包する壮大なコンセプトを持つ女性アーティスト、奥山民枝です。

        奥山民枝はわたしたちをとりまく森羅万象を、生命の息吹を吹きかけるように慈しみと愛情のまなざしを持ってキャンバスに描きます。不思議なことにこの太陽をじっと見つめていると、呼吸をするように動いているような錯覚さえ覚えます。わたしたちの細胞ひとつひとつは、この地球がたとえなくなっても、太陽系そして宇宙の一部となり、過去から現在、未来へつながっていく…あなたとわたしが今、出会ったことも断ち切ることのできない一つの流れなのだと、奥山氏は語ります。作家本人が世界中を旅して目にした、壮大な世界観と凛とした作品群をぜひご覧ください。

         

         

         

         

         

        2人目は、アジアに根付く文化を掘り下げ独自の技法で描く、弓手研平です。
        「土の上にある小さな幸せ」をテーマに、様々なモチーフを重厚なマチエールながらも透明感のある色調で描きます。弓手氏は取材旅行として国内外問わず出かけるそうですが、特に数年前に”幸せの国”ブータンで観た人々の、慎ましくも心豊かな生活の様子は人として、そして画家として強く影響を受けたと語ります。”わたしたちの幸せは足元にある” その想いは、キャンバス上で土を耕すように何層にも重ねられた油絵具が、生きていく力強さと慈愛を表現しているようです。
        現代作家に続いて、ブースではみぞえ画廊が得意とするセカンダリ作品も数点展示しました。

        40年余りもの間、ミラノにアトリエを構え活動を続け、今年94歳で惜しまれつつも逝去した豊福知徳の彫刻作品も展示しました。作品は今なお国際的に高く評価されており、福岡の百道浜には「豊福知徳ギャラリー」も2018年の夏にオープンしました。

        ▶豊福知徳ギャラリー

         

        さらに特別展示として、台湾美術界の発展にその身を捧げた日本人画家・塩月桃甫の油彩画を1点展示しました。台湾にいるお客様にどんな反応があるのかと期待していると、やはり台湾美術史には欠かせない画家であったと…現地の方から様々なお話を伺えました。現在、塩月の軌跡を追うドキュメンタリー映画「塩月桃甫」を制作中です。同郷の宮崎出身のアーティスト小松孝英を中心に撮影が進められていて、美術監修として、みぞえ画廊も映画制作をサポートしています。ブースでは予告編ムービーも公開し、多くのお客様が足を止めて見入っていたようです。

        そして、みぞえ画廊が所蔵するマスターピースからは2点を特別展示しました。

        左) ピエール・オーギュスト・ルノワール

        『肌着を直す若い娘(ルイーズ・ベンゼル)』

        キャンバスに油彩 1905年 65×54.4cm(15号)右下にサイン

        滑らかで柔らかい肌を持つこの少女の絵は、ルノワールが人生最後の30年間執着したものの一つを表しています―それは、優美な裸婦の身体でした。

         

        右) マルク・シャガール

        『バスティーユ、習作』

        紙に油彩・グワッシュ 1954年 51.1 x 65.8 cm

        故郷ヴィテブスク(帝政ロシア領、現ベラルーシ)の象徴である赤い牛の中にパリのバスティーユ広場を描いた幻想的かつ上質な作品です。

         

        どちらも世界的な巨匠ということもあり、通りでは常に視線の的となっていました。

        会期中はアーティストも在廊し、台湾の関係者やお客様からも手厚いサポートをいただきながら、ART TAIPEI 2019は幕を明けました。会期中の様子や、弓手氏によるライブドローイングの様子は次の投稿へ続きたいと思います。

        2019.10.18 Friday

        【福岡店】オーガフミヒロ展開催中です!

        0

          このたびの台風19号の被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
          被災された皆様が、一日も早く平常の生活に戻ることができますようお祈り申し上げます。

           

           

          10月12日(土)より、オーガフミヒロ展を開催中です。

          みぞえ画廊では初めての個展となります。

           

          初日のオープニングレセプションでは、自作の詩を音楽に合わせた朗読も行われました。天候が心配されましたが、用意した席はすべて埋まりました。

          2018年のMIZOE ART GALLERY Christmas Event でも演奏していただいた、アコーディオン奏者のyocchiさんの演奏に乗せて、それは物語のように幻想的な雰囲気でスタートしました。

           

          この日は、台風の影響もあり風が強く、詩と曲の合間には、吹きすさぶ風の音がかすかに聞こていました。

          朗読した詩の1篇を下記にご紹介します。

          森の子守唄


          夕暮れの光を頼りに
          森の小道をゆく旅人
          やがて陽は落ち
          夜のベールが旅人を包む
          月は雲に隠れ
          指の先まで闇の中
          はじめての森
          眠れそうにない
          ザザザ、ザザザと鳴る葉々や
          ポトリ、ポトリと夜露の落ちる音
          ホウホウ、ホウホウ森の賢者の指揮のもと 
          リリリ、リリリと虫の声 
          やがて旅人は深い眠りに落ちた
          雲は流れ月の光が森を静かに照らしはじめる
          旅人の明日の道をも

          画家を志す前は、絵本作家を目指していたというオーガフミヒロ先生。

          絵も、どこか童話のようで、ストーリーがあるように見えたりもします。

           

           

          この世に居場所がないと思っている人、世間に否定されてしまう人にも、この絵が届いたら・・・

          そんな想いが、画面から伝わってくるようです。

           

          朗読を終えたオーガ先生。

           

          朗読の後は、先生を囲んでの歓談の時間となりました。

          パーティー中にはyocchiさんによる楽しいサプライズ演奏も!

          そうして盛況のうちに、幕を閉じました。

           

           

          「絵が本当に輝き出すのは購入してくださった方が、ご自宅に飾ってから。描きこむのは7割程度で止めて、鑑賞する人の想いが入る隙間ができるように意識している」というオーガ先生。

          自身の絵をコレクションしている方のおうちに遊びに行ったときに、そこに数年前に買ってもらった作品が飾ってあるのを見て、自分が描いたものとは思えないほど絵に変化を感じたという経験もあったといいます。

          初日より、遠方から駆け付けた先生のファンの方が、1点購入してくださいました。

          その作品も、展覧会終了後には、お客様の手元でめきめきと育って行くのでしょうね。

           

          先生はその後二日間在廊されました。

          10月から、年内は毎月個展がある状態に突入し、さらに制作に打ち込んでいるそうです。

           

           

          新作、近作約40余点を展示しております。10月27日(日)まで。

          是非ご覧ください。

           

          スタッフ

           

          JUGEMテーマ:展覧会

          JUGEMテーマ:美術鑑賞

          2019.10.10 Thursday

          9月14日〜29日 小松孝英個展-SATOYAMA- が開催されました

          0

            みぞえ画廊福岡店にて、9月14日〜29日 小松孝英個展-SATOYAMA- が開催されました。

             

             

            小松孝英の代名詞である蝶を描いた作品の他、近年取り組み始めた抽象画の作品を展示。

            抽象画の作品は、タイトルに「酸化」の2文字が使われることが多く、その名の通り、使用されている銀箔が酸化していく過程も、作品の一部として制作されています。

             

             

            左は「水と酸化」というタイトルです。絵の下に置いてある箱も作品で、これは鉄で作られています。

            右は「土と酸化」というタイトルで、絵の下の箱は、陶器で作られています。鉄は水と酸素に触れることで、また陶土は酸素のある所で焼くことで、まったく別の物のようにも思えるほどに変化します。

             

             

            生物の多様性にも言及するという、小さな生き物を描くシリーズは始めて長く、内外で高く評価されています。

            SMBC信託銀行が日本橋支店にアート作品を見ることのできるスペースをスタートさせたとして話題となっている「アートブランチ」でも、同シリーズの作品が2点展示されています。こちらは2020年3月27日まで。

             

            オープニングレセプションにはたくさんのお客様にご来廊頂きました。

            特に、新たな試みの抽象画の作品は注目を集め、この日のうちに売約が決まる作品も。

            小松孝英先生が監督・脚本を務める「塩月桃甫」ドキュメンタリー映画のための撮影クルーもパーティー会場にて撮影を行い、いつものレセプションとはまた一味違った内容となりました。

             

             

            写真右)みぞえ画廊が偶然手に入れた塩月桃甫の作品は、小松先生がこの画家に魅せられるきっかけとなりました。歴史とロマンの奥深さのある画家の作品に皆様が興味を持って説明を聞いている様子を撮影。

             

            展覧会最終日まで、小松先生を訪ねて、また新作を楽しみにしていた方々が、続々とお越しになりました。

            ご来廊頂き、誠にありがとうございました。

             

            スタッフ

            2019.10.02 Wednesday

            アートフェア アジア福岡2019

            0

              JUGEMテーマ:展覧会

               

              今年も早いもので、もう十月です。みぞえ画廊 福岡店の庭も秋の草花が咲いたり、どんぐりが落ちてきたりと

              少しずつ色づき始めました。

               

              少し前のお話になりますが、9月5日(木)から9月8日(日)まで開催されました、

              「アートフェア アジア福岡2019」(以下AFAF)に本年も出展いたしました。

              AFAFとは、日本国内だけでなく海外も含め全62のギャラリーが福岡に集結する、西日本では最大級のアートフェアです。

              5回目となる本年は、従来のホテルオークラだけでなく、福岡三越9階「三越ギャラリー」との二会場での開催となりました。

               

               

              みぞえ画廊は、三越ギャラリーにブースを出展いたしました。

              高い天井、素晴らしい照明設備で、まさに美術館のような空間で作品を展示することができました。

               

               

              みぞえ画廊は、小松孝英、弓手研平、オーガフミヒロ、柴田七美、八頭司昴の各先生方の作品を展示。

              先生方も会場にお越しいただき、お客様と作品談議に花を咲かせていらっしゃいました。

               

               

               

               

              また、鴨居玲、坂本善三、宇治山哲平、吉村芳生など物故の先生方の作品も展示いたしました。

               

               

               

              そして、なんといっても、パブロ・ピカソ 「男の顔」。

               

               

              在福の各テレビ局も取材にお越しいただき、大変な反響でした。

              会場にお越しいただいたお客様からも、「こんなに間近で名画を鑑賞できるなんて・・・。」と感激のお声をいただきました。

               

              会期中はたくさんのお客様にお越しいただきまして、誠にありがとうございました。

              また、出展に際しましてお力添えいただいたすべての関係各位の皆様、誠にありがとうございました。

               

              2019.09.29 Sunday

              神戸アートマルシェ2019に出展しました!

              0

                本日、9月30日19時迄、神戸アートマルシェ2019に出展中です。

                本フェアは、毎年新たな試みをされている印象ですが、今年は「全室個展」を打ち出しています。

                ホテルフェアとしては珍しいことですが、ご来場された方々の中には、「個展だと落ち着いて見やすい」とのお声も。

                 

                 

                みぞえ画廊は1303号室にて、弓手研平 個展にて、油彩とドローイングを展示しております。

                 

                 

                油彩は、弓手先生の作品の代表的なモチーフとなりつつある月や林檎の木、また蓮の花と仏の陰影などを描いた作品など。

                必ず土から描くというその制作方法は、「あらゆるものは、すべて土の上に在る」という考えに基づくものです。

                油絵具を何度も塗り重ねながら、乾いては削り、磨き、また塗り重ね、1年がかりで描き上げられるその油絵具の層は60層にも及びます。

                 

                 

                ドローイングは、定期的な取材旅行でのスケッチなどの風景画が多く、取材の現場で必ず描き上げます。

                大体3~4時間の制作時間で、光が変わらないうちに全て描きこむため、油絵具以外のあらゆる画材と技術が駆使されています。

                今回の取材先はポルトガル。ポルトガルから日本の鹿児島にキリスト教が伝えられたことは有名ですが、当時の様子を記録することを目的に絵描きも派遣されていたため、西洋の画材もいち早く同地に伝えられました。

                 

                 

                弓手研平先生は、アートフェアアジア福岡、神戸アートマルシェ、アート台北と、フェア連続出品となりましたが、全て新作を出品していただいております。チーフプロデューサーを務める映画「かぞくわり」も全国順次ロードショーが決まりトークに駆け付けたりと精力的な活動には驚くばかりです。

                毎年心配される天候も上々で、お出かけ日和です。ぜひ足をお運びください。

                 

                スタッフ

                2019.09.07 Saturday

                東京店 特別展示《 鴨居 玲 》

                0

                  JUGEMテーマ:美術鑑賞

                   

                  日本を代表する伝説の洋画家、鴨居玲。

                  9月7日は彼の命日を迎えます。

                  1928年生まれ、1985年に57歳で亡くなりました。

                   

                  俯いてギターを抱え左の指でしっかりと弦を抑え、小さく口を開けて唄う老人の上にのしかかる巨大な岩石…

                   

                  ひとりの老人はワイングラスを前に押し黙り、ひとりは驚いたように小さく口を開け、窓の外には美しい蛾が大きく羽を広げ…

                   

                  作品に対峙すると思わず足が止まり、惹き込まれ、沈黙の対話が始まります。

                  919日(木)までこの2点を東京店に展示しています。

                  是非、この油彩画の前に立ってごご覧ください。

                    

                        

                  「石」 F15号 1974年  

                   

                     

                  「蛾」 F50号 1968年

                   

                   

                  みぞえ画廊は鴨居玲作品が充実しています。どうぞお問合せ下さい。

                  https://mizoe-gallery.com/products/list?category_id=91

                   

                  スタッフブログ2018.7.27 〈鴨居玲〉

                  http://blog.mizoe-gallery.com/?month=201807

                  2019.08.25 Sunday

                  【東京店】取扱作家から毎週一作家1点ずつご紹介。 第22回は、ジョエル・シャピロ(1941年 〜)

                  0

                    JUGEMテーマ:美術鑑賞

                     

                    みぞえ画廊のコンセプト:「流行や時代に左右されない、上質な作品、作家を提供」をもとにセレクトされた取扱作家から毎週一作家、1点ご紹介します。

                     

                    Untitled (Double Green) 」リトグラフ74.7×1051980

                     

                    ジョエル・シャピロはアメリカを代表する彫刻家のひとりです。1941年にニューヨークに生まれ、現在もニューヨークに居を構え制作活動を行っています。1964年ニューヨーク大学を卒業後、1969年に同大学院文学修士を取得。1969年以降、アメリカ及びヨーロッパ各地で個展やグループ展にて作品を発表し続け、高い評価を獲得しています。

                               

                    シャピロの代名詞は単純な長方形で構成された巨大な彫刻です。国内では博多駅前の西日本シティ銀行(磯崎新設計)や川村記念美術館などに収蔵されています。また、彫刻作品と並行して、繊細なドローイングやシルクスクリーン、リトグラフなどの技法による版画作品を発表。装飾要素をできる限り削ぎ落とし即物的な視覚効果を提示するミニマリズムの枠組みを踏襲しながら、主に人体などの具象的なイメージを暗示させるという美術史における転換期ともいえるスタイルを確立しています。大型の彫刻や版画など多様な作品は各国で紹介され、名実ともに彫刻界を代表するひとりとして名を連ねます。

                     

                    当画廊では、1979〜80年にかけて制作された初期のリトグラフ作品を取り扱っております。

                     

                    上記の作品は、都内に設置されている公共彫刻。(シリコンブロンズ、1988‐1990)

                    場所:東京都港区虎ノ門4−3−1 城山トラストタワー(地下鉄神谷町駅から歩いて5分ほどのオフィスビルのエントランスに設置)

                     

                    https://mizoe-gallery.com/products/list?category_id=101

                    2019.07.29 Monday

                    【福岡店】 片山雅史展 「楽園 博多・夏そして天上の花」

                    0

                      みぞえ画廊 福岡店では片山雅史展「楽園 博多・夏そして天上の花」を開催しました。照り付ける太陽の中、たくさんのお客様にお越しいただいてありがとうございました。

                       

                       

                      博多は梅雨の時期、毎年7月1日から15日まで「博多祇園山笠」という700年以上続く櫛田神社の奉納神事が開催されます。その起源は、仁治二(1241)年に博多に疫病が流行した際に、承天寺の開祖・聖一国師が祈祷水を撒いて町を清め、疫病退散を祈願したことが始まりとされています。(これは所説あるようです)

                       

                      片山雅史展はその「博多祇園山笠」をテーマに、本展覧会で大作を披露しました。

                      全長は5m近くになるでしょうか。タイトルは「博多・夏」、近くで見るとすべて丸〇で構成された抽象絵画のようですが、遠目からご覧いただくと山笠の祭の風景になるから驚かされます。これらはすべて、雲母などの顔料で描いたミクストメディアの絵画です。

                       

                       

                       

                       

                       

                      もともと版画技術に長けた片山氏は、リトグラフの転写技術を用いてある風景をうつしとり、それをベースにして最終的には手で描いて仕上げる独自の技法を用いています。

                       

                      そして、今回の展覧会タイトルにもある「天上の花」の作品群。その姿はまるで空気を浄化するかのように、神秘的な色と光を放ち展示空間は、まさに天上の楽園に降り立ったかのようです。

                       

                       

                       


                      「お寺の天上画を見て、この絵を描こうと思った」。45cmの円形のキャンバスは天も地もない、上下をなくした世界。これは天上の想う人に手向ける花の祈り。氏は多く語りませんが、今は亡き大切な人へ捧げる作品でもあるそうです。花のモチーフ部分をあえて琥珀色のシルエットのみで描く、すると背景がぐっとこちらに近づいてきます。前と後ろ、人間の持つ遠近感すらも感じさせなくしてまう不思議な絵です。さらに光の当たり方次第で白、ピンク、紫、青、緑と七色に変わる様は、色彩を超えた光そのものを眺めているようです。五感を超えた第六感までもが刺激される様な感覚を覚えます。

                       

                       

                       

                       

                       

                      7/27(土) の14:00からは、みぞえ画廊にてギャラリートークを行いました。氏の画業の紹介や展示中の作品たちの解説を交えながらお話をしてもらいました。「風」「皮膜」「螺旋」と常に新しい表現を求め変貌を遂げてきたアーティストが、どんな新しい世界を見せてくれるのかを楽しみに、お昼間からたくさんのお客様に参加いただき、本当にありがとうございます。

                       

                       

                       

                      トーク後は、軽食とワインを交えながら懇親会をしました。終始にぎやかな時間となり、トークでは聞けなかった秘話などをゲストの方とお話しました。ちょうど会期中に博多祇園山笠も終わりを迎え、梅雨明けの蝉の声とともにみぞえ画廊の夏は片山雅史展「楽園 博多・夏そして天上の花」とともにはじまりを迎えたのでした。

                       

                      かたやま まさひと/1984年京都市立芸術大学大学院修了/’88年A.C.C(アジアン・カルチュラル・カウンシル)の招聘により渡米(〜’89)/’95年文化庁派遣芸術家在外研修員として渡英(〜’96)/2004年「第5回21世紀の作家−福岡 片山雅史展 皮膜2004−知覚の森へ」(福岡市美術館)開催/’07年第3回成都ビエンナーレ出品/現在、九州大学大学院芸術工学研究院准教授
                       

                       

                      Calendar
                           12
                      3456789
                      10111213141516
                      17181920212223
                      24252627282930
                      << November 2019 >>
                      Selected Entries
                      Categories
                      Archives
                      Recent Comment
                      Links
                      Profile
                      Search this site.
                      Others
                      Mobile
                      qrcode
                      Powered by
                      30days Album
                      無料ブログ作成サービス JUGEM