2019.03.15 Friday

アートフェア東京2019に参加しました

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    JUGEMテーマ:展覧会

    3月7日〜10日までの4日間、みぞえ画廊はアートフェア東京へ出展してまいりました。ブースでは宮崎を拠点に活躍の場を世界に広げるアーティスト、小松孝英の個展を開催しました。彼が生まれ育った宮崎の自然「SATOYAMA」をテーマに、変わりゆく生態系を描いた作品群です。

     

     

     

     

    今回の展示で1番の見どころは、小松氏が絵を直筆で施したアートヴィンテージカー「里山号」の登場です!国際フォーラムに車が入ったのは初めて…とのお言葉を頂きつつ、スタッフの総力を上げてなんとか会場へ搬入することができました。小松氏も手塩にかけたアートカーの搬入の様子をひやひやしながら見守ります。

     

     

    里山号は1968年式のマツダK360(通称:けさぶろう)という車種のクラシックカーです。めずらしい三輪タイプの車を前に「なつかしい!」「子供のころに乗ったことがある!」と通りがかりのお客様も足を止めて、じっくりとご覧いただきました。もちろんこのアートヴィンテージカーは展示と販売をしております。

     

     

     

    みぞえ画廊のブースは出入口のウィンドウそばで、ガラス越しに入口外からも里山号を見ていただけます。

     

     

    小松氏自身が"挑戦"と言う、琳派風の従来の古典的画風から進化した抽象的作品も展示しました。この作品は銀箔とアクリルで描かれていますが、あえてコーティングをしておらず、空気に触れることで徐々に箔の風合いや色味が変化していきます。人間が里山に残していった物が、空気に触れて酸化していく様子を絵画と立体で表現しています。転換期を迎えるアーティスト、小松孝英の持つ世界にぜひ今後もご注目いただきたいところです。

     

     

    ブロンズ 高さ 36.2cmA. Giacomettiの刻印
    エディション 4/6 1956年制作 1957年鋳造

     

     

    さらに、アルベルト・ジャコメッティの「ディエゴの肖像」も特別展示させていただきました。各メディアからの注目度も高く、テレビや新聞社などの取材クルーが度々、ジャコメッティを撮影し取り上げてくださいました。写真はみぞえ画廊の阿部和宣と、東京画廊の山本豊津氏の解説インタビューの様子です。

     

     

    アートフェア東京2019の期間中は様々なゲストの方々にお越しいただきまして、誠にありがとうございました。また今回の出展につきましてサポートいただきました関係者の皆様にはスタッフ一同、厚くお礼申し上げます。今後とも、みぞえ画廊を宜しくお願申し上げます。

     

    2019.03.09 Saturday

    狂気のリアリズム、生涯をかけた異端の画家「吉村芳生展ー新聞と自画像ー」3月17日(日)まで開催中

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      東京ステーションギャラリーから始まり現在広島で開催中の大規模な回顧展が注目され、テレビ番組「美の巨人たち」でも特集された、吉村芳生先生の個展が、みぞえ画廊福岡店にて開催中です。福岡での個展は、2010年にみぞえ画廊で開催して以来9年ぶりとなります。

      2013年に亡くなられた後も、各地の美術館で個展が開催されており、再評価が進んでいます。

       

       

       

      ずらりと並んだ顔は、すべて吉村芳生の自画像です。自画像というテーマを生涯にわたって描き続け、世界一自画像を描いたのではと評されるほど。

       

      吉村芳生は、21歳頃、広告代理店にデザイナーとして勤務していましたが、高度経済成長期の広告業は多忙を極め、体調を崩し退職します。画家になる志を持ち続けていた氏は、創形美術学校に入学し版画を学びました。

      26歳頃にみたアメリカ美術の展覧会で衝撃を受け、なかでもウォーホルの作品に影響を受けたと後のインタビューで語られています。キャンベルスープ缶や、誰でも知っているマリリンモンローの顔などのありふれたものが、版画の技術で繰り返して描かれている作品は有名ですね。その後、ありふれた風景や何でもない金網をモチーフに選んでいることとリンクしているのかもしれません。新聞をモチーフに選んだのも同じころでした。画集には、「ふと目に入ったのがきっかけ」とあります。その後1979年11月8日から21日間分のジャパンタイムズの一面を2年がかりで描いた作品「ドローイング新聞」や、一年間毎日の自分の顔を描き続けた作品「365日の自画像(1988年7月24日〜1989年7月23日)」が、制作されました。これらの作品は、今見るべきアーティストのみを展示する「六本木クロッシング2017」という展覧会に推挙され、地方での評価にとどまっていた画家を一躍スターダムに押し上げます。

       

      新聞を読むことと鏡を見ることは毎朝欠かせない行為

      毎日消費され消えゆく宿命を持つ新聞紙を、社会を映す鏡と位置付けており、そこに移りこむ自身の顔を描いていくことは、2000年代からのライフワークとなりました。

       

      現在、みぞえ画廊福岡店に展示中の、「新聞と自画像 in Paris」シリーズは、2011年12月から一年間パリに留学していた時に、現地の新聞に自画像を描いた作品です。季節は冬、鬱屈として部屋に閉じこもっていることも多く、そうして一日10時間、5、6枚は自画像を描き続けていたそうです。このシリーズは、鏡を見て描かれており、家族や友人のいない留学先での制作で、自分と向き合う苦しい状況を思わせる表情にも見えます。

      自画像なんてどこで描いても同じと思うかもしれないが、パリにはパリでしか描けない自画像があるのです。

       

      その他、自画像をシルクスクリーンの技法で新聞印刷した作品を展示しています。

       

       

      この作品のエディションは、通常の版画と逆になっています。通常、版画は同じ絵が枚数限定で作られますが、この作品で版画紙として使われる新聞紙は、毎日、社会を映す鏡としてこの世に生まれます。そのため、版画でありながら、同じ作品が二つとなく、永久に増え続けるという意味が込められています。

       

      35歳頃、上京先から地元・山口県徳地に移り住み、自然の鮮やかさに囲まれるうちに始まったという、色鉛筆で花を描いた作品も3点、展示しています。これらの作品は、すべて色鉛筆によって、驚くべき手法で描かれています。

       

       

       

      作品に描くための題材を写真に収め、それに方眼紙のように小さなマス目状に線を引きます。大きなキャンバスにも対応するようにマス目を引き、そのマス目を、画家がコピー機になったかのように、一つずつ描きこみ塗りつぶしていきます。全てのマス目が埋まるころには、作品が完成しているというのです。その手法は機械的で感情を排していますが、吉村先生はその行為そのものを重視していました。在学中から亡くなるまでの画業は、描きうつし繰り返す・継続するという制作スタイルに貫かれています。それによって立ち現れてくるものこそが、自分にしかできない芸術だと、自身を見つめ続ける中で確信していったのではないでしょうか。

       

      新聞と自画像は、現実の日々。花の世界は未知なる浄土。私は「この世」と「あの世」を鉛筆で描いているのです。鉛筆をカッターナイフで削り心を尖らせていく度に、鉛筆の命が削られていき、その命が紙に塗り込まれていくのです。

       

       

      3月17日まで開催しております。ぜひ足をお運びください。

      スタッフ

      JUGEMテーマ:美術鑑賞

      JUGEMテーマ:展覧会

      2019.02.16 Saturday

      【東京店】取扱作家から毎週一作家1点ずつご紹介。第18回は、香月泰男(1911年10月25日 - 1974年3月8日)

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        JUGEMテーマ:美術鑑賞

         みぞえ画廊のコンセプト:「流行や時代に左右されない、上質な作品、作家を提供」をもとに取扱作家から毎週一作家、1点ご紹介します。

        第18回は、香月泰男19111025 - 19743月8日)

         

         

         『シベリア・シリーズ 』 4枚組リトグラフ 1969年 Ed.50

         

        東京美術学校を卒業した香月泰男は、下関高等女学校で美術を教えていたところ、1943年召集され満州に出征。2年後大陸で終戦を迎えますが、シベリアに抑留されました。冬は−40℃にもなるシベリア・クラスノヤルスク地区セーヤ収容所でおよそ2年間、森林伐採などの過酷な強制労働に従事して、1947年5月帰還します。

         

        帰還後早々に、後に『シベリア・シリーズ』と呼ばれる油彩画を描き、翌年も描きますが、その後シリーズは8年間中断します。1956年秋から半年間ヨーロッパ旅行に出発し、フランス、スペイン、イタリア等を巡る中で、中世の彫刻や絵画、またダ・ヴィンチなどによるルネサンス期のモノクロに近い絵画に出会います。中世の彫刻にある陰影の強い顔は、『シベリア・シリーズ』独特の「顔」の表現を生み出すきっかけになりました。収穫の多かったこのヨーロッパ旅行後、香月は本格的に『シベリア・シリーズ』に取り組みます。

        50年代後半になると、香月のパレットから徐々に明るい色が消えていき、黒や灰色、黄土色が画面を支配するようになっていきます。50年代末には、後年の香月作品のトレードマークといえる、黒と黄土色を基調とした作風が確立され、1959年、堰を切ったかのように、『シベリア・シリーズ』3作品が一挙に発表されました。

         

        「シベリアのことを思い出したくなどない。絵にしようと思って絵にするのではなく、自然に浮かびあがってくる。描くたびまだまだシベリアを語りつくしていないと感じる。シベリアで真に絵を描くことを学んだ。モチーフが無限に自分のなかから湧いてくる」

        抑留者の数だけ違うシベリアがあります。『シベリア・シリーズ』が今でも人々の心を惹きつけるのは、政治的な主義主張を下敷きにしたものではなく、あくまでも一人の画家の個人的な想いを描いたものであり、それが普遍性を持つもの、家族への愛情、運命に翻弄されることに対する怒り、悲しみ、諦め、そして希望を表現しているからではないでしょうか。

         

        油彩シベリア・シリーズは、出征、終戦、シベリアへの輸送、抑留生活、復員と、香月が実際に体験した順番の通りには描かれていません。シリーズとは呼ばれるものの、57点の油彩画は初めから体系的に描かれたのではなく、シベリアでのランダムな記憶が結実した作品群といえます。

         

        みぞえ画廊には1969年に制作された『シベリア・シリーズ』雪・窓」「運ぶ人」「雪」「避難民」と題した4枚組リトグラフ(サイン入り、限定50部)がございます。是非ご高覧賜りたくご案内申し上げます。

        https://mizoe-gallery.com/products/list?category_id=250 

        2019.02.03 Sunday

        美の巨人たち、吉村芳生とその追憶

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          昨夜、テレビ東京系で”美の巨人たち”が放映されました。特集された"今日の一枚"は…吉村芳生の「新聞と自画像」。北京オリンピックの歓声が聞こえそうな新聞記事と、その上に描かれた自画像はすべて手で描かれています。実はその作品、みぞえ画廊が所蔵させて頂いているもののひとつです。実際は80号と大きな作品ですが、吉村大星さんは新聞の実寸で描画技法を見事に再現されていらっしゃいました。特に細部の一字一句や模様はとてつもない集中力との闘い、そしてアトリエでずっと見てきたお父様の後ろ姿をご自身に宿らせていたのではと…放送を見ながら想像を膨らませていました 。

           

           

          みぞえ画廊と吉村芳生氏の出会いはかれこれ10年前にさかのぼります。2010年に最初で最後の個展を開きました。その時にケシやコスモスの"花"シリーズの大作、そしてテレビ放映された手描きの"新聞と自画像"シリーズを展示しました。吉村氏には在廊いただき、福岡店でギャラリートークをしていただきました。スタッフの誰ひとりとして、その後の早すぎる訃報はまったく想像すらしていませんでした。

           

          吉村氏がファーバーカステル社の色鉛筆を愛用されていたご縁で、没後2014年にファーバーカステル8代目伯爵が来日し、吉村氏の作品を見に東京店へ来廊されたこともありました。

           

          吉村芳生氏とのはじまりから今日まで、過去の当ブログの記事から思い出を振り返りたいと思います。

           

          2010.07.24 吉村先生によるギャラリートーク
          2010.07.30 吉村芳生展、二階のご紹介
          2010.08.07 吉村芳生展も残すところ2日となりました。
          2010.08.09 吉村芳生展 会期終了いたしました。
          2010.11.20 山口県立美術館・吉村芳生展に行きました。
          2011.01.23 吉村芳生先生が出品するグループ展のお知らせ
          2017.10.27 吉村芳生先生とファーバーカステル社との絆を繋いで

           

          そして没後5年たった今年、東京ステーションギャラリーでの大回顧展「吉村芳生 超絶技巧を超えて」は会期を終了し、巡回で広島の奥田元宋・小由女美術館にて2019年2月22日(金)〜4月7日(日)に開催予定となります。

           

          そして、みぞえ画廊では東京店の個展を終え、次は福岡店にて3月に吉村芳生氏の個展を開催いたします。ご興味を持たれた方は、まず回顧展をご覧いただき、その偉業のかけらを手元に残したいと思われた方は是非、みぞえ画廊へご来廊くださいませ。

           

          吉村芳生 超絶技巧を超えて 広島展

          画家吉村芳生公式WEBサイト

          2019.01.30 Wednesday

          【福岡店】 新春名品展を開催中です

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            JUGEMテーマ:展覧会

             

            新春名品展

             

            1月に入ってグッと冷え込んできましたが、冬のからっとした晴天は気持ちが良いものですね。みぞえ画廊 福岡店では、2019年最初の展覧会「新春名品展」を開催中です。新着作品を中心とした東西の名作を一同に会する名品展としております。

             

            今回の展覧会では"彫刻"を特別展示とさせていただきました。

             

            新春名品展
             

            新春名品展

             

            スイスの彫刻家、アルベルト・ジャコメッティのブロンズ作品「ディエゴの胸像」です。1956年に作られたもので、高さ36.2cm、日本初公開となる彫刻作品です。ジャコメッティの創作活動を献身的に支えた1歳下の弟、ディエゴがモデルを務めています。

             

            また、国内作家の特集として「鴨居玲・熊谷守一」を数点展示しております。

             

            新春名品展

             

            鴨居 玲(かもい れい)

            …生と死、老い、孤独、愛といった人間の普遍的テーマを画題として描き続けた画家です。鴨居の持つ社交的で気さくな人柄とは反する、仄暗く揺さぶりをかけるような表情の人物画が特徴的です。最後は自殺未遂を繰り返した末に心臓病と排ガスにより57歳で亡くなりました。

            →作家について詳しく解説しております

             

            鴨居玲は3作品を展示中です。すべて人物の横顔で似た構図の作品ですが、右から1973年、1965年、1984年…と時を経て画風が変化していくのがわかります。

             

            新春名品展

             

            スペインやパリなど国外で活動した影響か、直筆サインのスペルが変わっているのも見ていただけます。

             

            新春名品展

             

            新春名品展

             

            熊谷 守一 (くまがい もりかず)
            …あたたかい色彩と要素を削いだシンプルな作風で知られています。「へたも絵のうち」と言葉を残しました。晩年はほとんど外出することもなく日がな1日、自宅の庭の草木や虫や猫を眺め続け、その観察眼により創作に励みました。貧困や家族の死を経てなお己の生に対して貪欲であり続けた画家です。

             

            熊谷は大きな作品はほとんど描かなかったそうです。独特のマチエールで描く油彩画を2点、猫の水墨画を1点展示しております。

             

            新春名品展

             

            新春名品展

             

            新春名品展

             

            浜田知明の版画と彫刻も展示中です。初年兵として耐えた戦争体験をもとに、社会の不条理を冷たくユーモラスに表現しています。海外作家はパブロ・ピカソの版画(エッチングとリノカット)、パウル・クレー、ベン・シャーンの新着作品などもございます。

             

            新春名品展は2月17日(日)までの開催となります。皆様のご来廊を心よりお待ち申し上げております。

             

             

            ┃出品作家
            アルベルト・ジャコメッティ、パブロ・ピカソ、パウル・クレー、ベン・シャーン、
            熊谷守一、鴨居玲、坂本繁二郎、梅原龍三郎、長谷川利行、児島善三郎、林武、中村研一、中村琢二、
            野田英夫、猪熊弦一郎、糸園和三郎、福井良之助、平野遼、織田廣喜、浜田知明、他

            2019.01.29 Tuesday

            【福岡店】博多阪急×アートフェアアジア福岡Catch Good Signs!

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              1月16日(水)から6日間、「博多阪急×アートフェアアジア福岡Catch Good Signs!」が開催されました。

               

               

              博多阪急と、九州最大のギャラリーショー「アートフェアアジア福岡」がタイアップ。「アートフェアアジア福岡2018」に出展した中から、現代アート界をリードするギャラリーによって厳選された作品を展示販売しました。

              博多は、県外や海外からの玄関にもなっており、たくさんの方々が足を止めてごらんになって下さいました。博多阪急1Fの入り口正面で、1日1万人が通るそうです。

              あまりアートに馴染みのない方には、なんだろう?と興味を持っていただけたり、こんなところであのアーティストの作品が見れるなんて!と驚く方もいたり、作品との新鮮な出会いをお楽しみいただけました。日常的に利用している空間で展示されたアート作品をご覧いただき、アートを身近に感じて頂くきっかけになれば幸いでございます。

               

              みぞえ画廊からは、田部光子先生、豊福知徳先生、宮甲先生、永武先生の作品を展示いたしました。

               

              昭和 30 年代より九州の現代アートの最前線を走り続ける田部光子先生の作品。長くテーマにしている林檎には様々な意味が込められています。2016年には福岡県文化賞を受賞されました。

               

              「I LOVE THE EARTH」「健康作品」

               

              福岡市の博多港引揚記念碑「那の津往還」などの作品で知られる世界的彫刻家、豊福知徳先生の作品。昨年、新しく豊福知徳ギャラリーもオープンしました。

               

              「立像」

               

              蝋(ろう)を用いて直接原型を作る伝統技法「蝋型鋳造法」を駆使して制作する、宮甲先生。鋳造の修行で訪れたトスカーナにて、スケッチのような感覚で作られた立体作品。

               

              「丘の風(トスカーナ彫刻スケッチ)」

               

              糸島にアトリエを構える永武先生は、油彩とテンペラの混合技法による平面作品が主な仕事でありながら、廃材と流木を組み合わせたオブジェも人気です。現在は西叡山高山寺の天井画の制作に取り組まれています。

               

              「叫ぶドレス」

               

              今回出品のギャラリー/出品作家は、以下の通りです。

               

              画廊香月/安元亮祐、堀越千秋

              gallery UG/野原 邦彦

              Gallery Seek/管 かおる、原田武

              Nii Fine Arts/国本 泰英

              GALLERY小暮/クラトミタカユキ、上路 市剛

              YOD Gallery/小林 達史

              The Tolman Collection,Tokyo/篠田 桃紅

              ときの忘れもの/Bob WILLOUGHBY、松本竣介

              KOKI ARTS/Mario Trejo

              Gallery MORYTA/Season Lao、三津木晶、高木健多、川崎泰史

              みぞえ画廊/田部 光子、豊福知徳、宮甲、永武

              福岡日動画廊/柏本 龍太、米田和恵

              *順不同

               

              また、アートフェアアジア福岡2019は、9月6日(金)ー9月8日(日)に開催することが決定しております。

              是非ご覧ください。

              2019.01.26 Saturday

              【東京店】取扱作家から毎週一作家1点ずつご紹介。第17回は、櫻井孝美(さくらいたかよし 1944年〜)

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                JUGEMテーマ:美術鑑賞

                 

                みぞえ画廊のコンセプト:「流行や時代に左右されない、上質な作品、作家を提供」をもとにセレクトされた取扱作家から毎週一作家、1点ご紹介します。今回は今まさに活躍中の現代作家を取り上げます。

                 

                第17回は、櫻井孝美 (さくらいたかよし 1944年〜  )

                 

                                  富嶽・寧 』油彩3

                 

                2015年ノーベル生理学・医学賞を受賞された大村智先生は、櫻井孝美作品集「煌く日々」(生活の友社刊)の冒頭にこんな言葉を寄せておられます。

                「世界中を見渡しても見られないであろう、浴室で楽しむ家族をモチーフにした作品群があった。こんな絵を描く作家に出会ったことはなかった… 40歳代前半の櫻井氏は第31回安井賞、第22回昭和会賞など、立て続けに大きな賞を受賞していた時期だったが、山梨県下でこのような作家が活動していたことを知らずにいた。美術に関心のある私にとって、甚だ不明の極みである。それだけに第一印象は強烈であった。独創性と色彩感覚、それに表現力を極めた作家の作品は、多くの者の関心を呼び起こし、話題が多い」

                 

                『家族』、『浴室』以外に、『富士山』を描いた作品群があります。

                23(1967)の春、富士吉田に移り住みました。「この山の完璧な容姿に絶句し、私はすぐにこの感動をキャンバスに向け挑戦した。しかし、いとも簡単に突き放され、跳ね飛ばされた」以来、四季折々の富士山を眺め、富士を描きたいと挑戦し続けました。「いちいち説明できるような深い意味などない。何かの喜びや憧れがひたすら後押ししてくれる」と語る櫻井孝美の作品は、弾けるようなエネルギーに溢れ、穏やかな笑顔を湛えた姿のどこからそんなバイタリティが沸いてくるのかと思わされます。

                 

                1976年、日大芸術学部美術学科卒業生により「土日会」が発足しました。土に根差して日に向かって伸びていこうという意味で糸園和三郎が名付けた「土日会」の、櫻井孝美は代表を務めています。

                北里大学看護専門学校内大村記念館エントランスホールの真正面には500号の大作『マンハッタン陽々』が展示され、来館者の心を一気に惹きつけます。

                 

                底抜けに明るい色彩、破天荒な空間、解放感、太古のエネルギーを持った『富士山』をぜひ感じていただきたいと思います。 

                櫻井孝美の油彩『富嶽・寧は田園調布ギャラリーにてご覧いただけます。

                https://mizoe-gallery.com/products/list?category_id=&name=%E6%AB%BB%E4%BA%95%E5%AD%9D%E7%BE%8E

                2019.01.23 Wednesday

                【東京店】1月27日まで開催中の吉村芳生展 この週末で終了です。

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                  JUGEMテーマ:展覧会

                   

                  吉村芳生展ー新聞と自画像ー
                  2019年 1月12日(土)〜1月27日(日)


                  10:00〜18:00 会期中無休
                  会場 みぞえ画廊 東京店

                  1月20日に大好評のうちに終了した東京ステーションギャラリーでの「吉村芳生 超絶技巧を超えて」。没後5年、待望の東京での回顧展となり、新聞各紙で取り上げられ、この作家について広く知られるようになった大変よい機会でした。みぞえ画廊東京店でも「新聞と自画像」と題した展覧会をこの週末まで開催中です。画廊での仕事で、楽しいことのひとつに、「あまり知らなかった作家について深く知る」ことがありますが、この作家がまさにそれに該当します。一言で言い表すと「執念のひと」だと感じています。
                  2011年、意気揚々と還暦を過ぎて初めての海外留学で向かったパリで描いたのは、現地の新聞にひたすら鉛筆で描いた1000枚を超える自画像。数時間で1枚、1日に数枚描いていたという自画像。1〜1000枚までは、東京ステーションギャラリーにて展示していました(壁に展示できない分は、ガラスケースに積まれて)。1000枚以降の自画像が、東京店の和室に30数枚展示中です。吉村作品については、いくつかの側面がありますが、この自画像シリーズは、ある種のコンセプチュアル・アート作品のような気がしています。河原温のデイト・ぺインティングのような、同じフォーマットを繰り返し継続するような、でもまったく違う気もしています。「描くこと」が息をするような感じなのかとも思えるような、、。
                  自画像ひとつひとつ見ていくと、それぞれ、新聞の内容にも違いがあり、なにか選んだ意図があるような気がして、それがまた、面白く感じます。明日から残り4日です。みなさまのお越しをお待ちしております。YM
                      
                  i の「点」の部分を目にした紙面
                  アメリカの至宝 エドワード・ホッパーの代表作『ナイト・ホーク』がフランスの新聞に掲載されている紙面
                  バイクにまたがったボンテージの女性が掲載された紙面
                  オバマ元大統領と元フランス大統領が掲載された紙面
                  震災の象徴的な写真が掲載された紙面
                       
                  3点だけ花の作品も展示中(非売品)。

                  よしむら よしお/1950年山口県防府市生まれ。’71年山口芸術短期大学を卒業。’79年創形美術学校(東京都)を卒業。’85年山口市徳地に移住。2007年山口県展(山口県立美術館)で大賞受賞。「六本木クロッシング 2007:未来への脈動」(森美術館)に出品。’09年「吉村芳生展 煉獄の茶室」(山口県立萩美術館・浦上記念館)。’10年「吉村芳生展 とがった鉛筆で日々をうつしつづける私」(山口県立美術館)。’11年パリに1年間滞在。2013年12月6日逝去。

                   

                  2018.12.23 Sunday

                  【東京店】取扱作家から毎週一作家1点ずつご紹介。 第16回は、田部光子(1933年〜  )

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                    JUGEMテーマ:美術鑑賞

                    みぞえ画廊のコンセプト:「流行や時代に左右されない、上質な作品、作家を提供」をもとにセレクトされた取扱作家から毎週一作家、1点ご紹介します。今回は今まさに活躍中の現代作家を取り上げます。

                    第16回は、田部光子(1933年〜  )

                     

                     

                    I Love The Earth 供別擇北彩、アクリル、純金箔、石膏、コラージュ)

                     

                    『I Love The Earth 供戮蓮⊇禧眷鵑両紊法地球を取り巻く惑星、植物、薔薇、天使など図版を切り取ってコラージュ、四隅に金箔の林檎。手話で〈永遠の愛〉を表す石膏の手が取り付けられた作品です。

                     

                    庭で育ったリンゴを石膏で型取りオブジェにして、金箔を貼りつめた箱の中央に金箔の林檎を置いて、An apple a day keeps the doctor away(1日1個のリンゴで医者いらず)と記した「健康作品」など、長く続く「リンゴ」シリーズがあります。田部光子は「わたしにとって林檎は一つの宇宙である」と語っています。

                     

                    2001年9月ニューヨークで個展が開かれるはずでした。画廊に作品が到着したのは、9.11のテロが起こる前日のこと。渡米することは叶わず、作家不在のまま個展は開催されました。同時多発テロの直後、戦争は問題を解決する答えではない、と芸術の力で訴える作品「テロに勝つ」と題した屏風を模した4枚のキャンバスを発表。そこにも「いつも一緒にいたい」「愛」を手話で表現した石膏オブジェが取り付けられました。

                     

                    芸術の力でしか救えないことがあると信じ、「芸術にはじかに感性に訴えることができる」と語り、

                    用具や材料に対する既成概念に捉われずに多彩な表現手段を用いて制作しています。

                     

                    田部は1933年 台湾に生まれました。

                    1950年代、前衛芸術運動が巻き起こり、関西の具体美術協会などと並び、運動を牽引したのが福岡を拠点とする九州派でした。田部と九州派との付き合いは1957年頃からで、近年、旗揚げから解散まで在籍していた田部光子の評価が進んでいます。「芸術家は進化し続けなければならない。進化するには挑戦し続けなければならない」戦後九州の女性芸術家を牽引し、現在も現代美術の第一線で旺盛な活動を続け、九州女流画家展主宰。蔵書が数千冊ある読書家でもあります。

                     

                    田部光子『I Love The Earth 供戮賄豕店にて展示・販売中です。ぜひご覧ください。

                    https://mizoe-gallery.com/products/list?category_id=184

                    2018.12.10 Monday

                    【福岡店】 ミニコンサートを開催しました!

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                      いよいよ冬到来となりました。みぞえ画廊福岡店ではついに「クリスマスアートフェア」がスタートしました。いつもご愛顧いただいておりますお客様へ、一年間の感謝を込めてご奉仕価格にて約80点の作品を展示中です。

                       

                      クリスマスアートフェア

                       

                      フェア開催を祝して、12月9日(日)にはオープニングイベントを開催させていただきました。メインイベントは2時からのミニコンサートでした。今回の展示の見どころの1つである織田廣喜特集にちなんで、メランコリックな少女やフランス風景の絵画を背にアコーディオンとギターを生演奏していただきました。ご出演いただいたのは、福岡を拠点に活動されているバンド“ブッカブッカ”さんです。

                       

                      クリスマスアートフェア

                       

                      織田廣喜の作品

                       

                      よく見るとアコーディオニストの赤い帽子が、うしろの少女の絵そのままの様でつい…見とれてしまいました。

                       

                      クリスマスアートフェア

                       

                      織田廣喜の作品

                       

                      フランスに憧れた画家の想いを、ミュゼやシャンソンの曲に乗せて演奏してくださいました。つい自然と体が揺れて、巴里の街角にいるようなムードある演奏会となりました。名曲「愛の賛歌」が終わると歓声が沸くなど、お客様の心に描く思い出や風景を照らし合わせて聴いていただいたようです。クリスマスソングあり、画廊スタッフによる織田廣喜についての作品解説やサプライズダンスもあり、より一層深く絵画に触れていただいたようです。

                      ⇒過去に開催した「織田廣喜展」の記事はこちら

                       

                      クリスマスアートフェア

                       

                       

                      ご出演いただきましたブッカブッカのお二人さま、この度は素晴らしい演奏とパフォーマンスをありがとうございました。フランスの画家ポール・アイズピリ作 "少年像"前で記念撮影させていただきました。お二人ともまるで絵画から飛び出してきた音楽家のようでした。クリスマスアートフェアは12月25日(火)まで開催しております。みなさまのご来廊をお待ちしております。

                      JUGEMテーマ:展覧会

                       

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