2019.07.27 Saturday

【東京店】 古希記念 金明植展 〜幸福な家〜 開催中

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    JUGEMテーマ:展覧会

     

    東京はすっかり夏模様です。

    長い長い梅雨の終わりはまだ発表されていませんが、近くの多摩川では川遊びに精を出す子供たちの姿がちらほらと。曇天が去って、待ってましたとばかりに活気づく人々の姿に夏の訪れを感じます。

    夏空広がる田園調布のみぞえ画廊東京店では、金明植展〜幸福な家〜を開催中です。

     

     

     

     

    みぞえ画廊福岡店から巡回してきた今回の展覧会は、今日で早くも折り返し。福岡同様、新作40点が展示中です。

     

    前回のブログは展覧会・イベントの様子が主な内容でしたので、今回は作品について少しご紹介します。

     

    金氏の作品のテーマは“人と家”。

    ニューヨークのコーヒーショップからの景色からインスピレーションを得ました。

    「East Side Story」と題された一連のシリーズは、テーマとモチーフは一貫していますが、その作品のバリエーションの豊かさには驚くばかりです。

     

    ≪East Side 19-FE01≫

     

    ≪East Side 17-F01≫

     

    ≪East Side 19-F15≫ ↑氏のお孫さんをイメージして描いたとのこと。

     

    ≪East Side 19-F04≫ ↑息子を肩車するお父さんのようにも見えます。

     

    色彩のバラエティーには人種や国籍などの違いを感じさせるだけでなく、

    喜びや悲しみといった人の感情までもがうつしだされているようにも感じます。

    それでいて建造物の持つの静かな堅固さは崩れない。まさに“人家一体”のたたずまいです。

    人のぬくもりと家のもつ安心感を掛け合わせたような雰囲気に心が和みます。

     

    ≪East Side Story 19-FE01≫

     

    ≪East Side 19-M08≫

     

    美術の楽しみ方は十人十色です。

    作品の中に、何を思い浮かべるかはその人次第。

    金氏の作品についていえば、それはきっと幸福な何かに違いないでしょう。

     

    当展覧会は、8月4日まで開催しております。

    心と暮らしに安らぎを与えてくれる1枚がきっとあるはずです。

    ぜひご来廊ください。

    2019.03.28 Thursday

    【東京店】上 川  伸 展 −かたちとエッセイ− 3月31日(日)最終日となります。

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        −かたちとエッセイ− 3月31日(日)最終日となります。

       

      上川伸先生は1958年(昭和33年)福岡県直方市に生まれました。

      武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業し、故郷で美術教師となります。

      26歳で出品した「九州青年美術展」で大賞・文部大臣奨励賞を受賞、順調に滑り出したかにみえましたが「その後スランプに…」と上川先生は話されました。「第42回行動展」「第1回谷尾美術館大賞展」で奨励賞、「第5回青木繁記念大賞公募展」で優秀賞など受賞を重ねて、1997年(平成9年)「第40回安井賞展」で佳作賞を受賞したことで、筑豊という自身の原風景を見直し、何年も模索を続けていた上川先生の中で、何かが変わっていく転機となりました。

       

        「感受」S100号         「流布」P80

       

       

      そそり立つ想像上の巨大な建造物、堅牢に描かれた土色の壁、上川先生の記憶にあったかつての筑豊の風景、イメージと相まって、「ことば」が「かたち」として湧き出し構築されていきます。

       

            「自由への階段」P20

       

      花崗岩でできた丸みを帯びた石段、頂上の多賀神社ではお祭りをしていた、という懐かしい記憶。子供の頃にはとても大きな石の階段にみえて登って遊んでいた、空へ続くような「自由への階段」

       

          

      「萌芽」F4号                        「SHELLF10

       

      私たちは、一方的に発信される情報を享受しているが鵜呑みにしてはいけないという「萌芽」。人はだんだんと殻を身につけ大きくなったように見えるがふと足元を見ると、細い足であることに変わりはない。初心を忘れないように、という「SHELL」。共に教訓を含んでいます。

       

         

      こどもの頃テレビで観て憧れたカラフルなマグカップ、デヴィッド・ボウイに耳を傾けた記憶、野菜や果物に内包されたものへの興味は、―エッセイ―として描かれました。

       

      上川伸展 −かたちとエッセイ― は3月31日(日)まで開催しています。

      https://mizoe-gallery.com/products/list?category_id=183

       

      三寒四温の隙を縫って春が近づき、庭の桜も咲きはじめました!みぞえ画廊 田園調布店へどうぞお出かけください。KY

       

      2018.11.04 Sunday

      【福岡店】 井上敬一展 オープニングパーティを開催しました

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        秋も深まり、福岡では目の前の並木通りも少しづつ紅葉してまいりました。11月3日(土)文化の日より、みぞえ画廊 福岡店では「井上敬一展」を開催いたします。井上敬一氏とのお付き合いは、この画廊の始まりと同じで10年となります。弊画廊では3回目を迎える今回の個展に伴い、氏をお招きしささやかなオープニングパーティを開催いたしました。

         

        井上敬一展 みぞえ画廊

         

        井上氏の関係者やご親族、親しい作家の方、メディア関係の方など多数ご参加いただき、個展のはじまりに際して氏よりみなさまへお言葉を頂きました。ご婦人もお見えになり、何年ぶりかのお客様との再会をなつかしんでおられたご様子でした。

         

        井上敬一展 みぞえ画廊

         

        井上敬一展 みぞえ画廊

         

        井上敬一展 みぞえ画廊

         

         

        井上氏に今回の個展についてお尋ねすると「今回の作品は全部いい絵になった。全部好きよ。」と笑顔でおっしゃっていました。氏は個展の会期中、度々在廊されるご予定です。その際はSNSで当日にはなりますがお知らせいたします。

         

        パーティは終始にぎやかに行われて、晴れやかな展覧会初日となりました。はるばる遠方からお越しいただいた皆様、ご参加いただき誠にありがとうございました。展示の様子は改めて、当ブログにてご紹介させていただきます。

         

        井上敬一展 みぞえ画廊

         

         

         

         

        2018.09.29 Saturday

        【東京店】取扱作家から毎週一作家1点ご紹介。 第11回は、野田英夫(1908年〜1939年)

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          JUGEMテーマ:展覧会

           

          みぞえ画廊のコンセプト:「流行や時代に左右されない、上質な作品、作家を提供」をもとに

          セレクトされた取扱作家から毎週一作家、1点ご紹介します。

           

          11回は、野田英夫(1908年〜1939年) 

           

           

          『スコッツボロ・ボーイズ 』 1933年  グワッシュ  290x416mm

           

          出稼ぎ日系移民の子として北米カリフォルニア州で生まれました。生活苦も理由のひとつですが、義務教育を日本で受けさせたいという親心もあり、1911年3歳の英夫は姉と共に熊本で歯科医をしていた叔父に預けられます。親の顔を満足に知らず、移民生活に追われる両親からは手紙も届かず、孤独な幼年期、少年期を送りました。

           

          英夫は小学校の頃から絵の道を志していたようです。教科書の余白に落書きのような無数のカットを描き、叔父に隠れて屋根裏でデッサンや水彩画を練習するほどで、中学を卒業した1926年、単身渡米を決意します。生活費の半分は叔父が仕送りする、半分は独力で生きろという条件でした。英夫はいわゆる日系二世ではなく、日本で教育を受けて再入国した特殊な日系人で帰米二世と呼ばれ、人種差別・偏見の目でみられることもありました。

           

          住み込み家事手伝いや皿洗いの仕事をしながら、カリフォルニア州オークランドにあるピードモント・ハイスクールに通います。英夫の持つナイーヴな感受性と、人を惹きつける明るい天真爛漫な性格は教師にも愛されました。さらにカリフォルニア美術専門学校にすすみ、終生の友となる寺田竹雄と出会い、一緒に住みはじめます。貧乏生活でしたが互いにライバルとして闘志を燃やしました。アーノルド・ブランチ教授の招きで1931年ニューヨークのアート・スチューデント・リーグに移り、ルース・シェイファーと結婚、制作生活は充実したものになっていきました。その頃確固たる画壇的地位を築いていた国吉康雄らの影響も受けながら、勉強に励んで様々な賞を受賞しました。

           

          【スコッツボロ・ボーイズ】  1931年にアラバマ州で起きた、黒人少年9人が白人女性2人を暴行したとして逮捕された冤罪事件。アメリカの人種差別問題を反映した事件として世論を騒がせた。野田英夫は、日系画家として迫害と排斥にさらされてきた自らの境遇に黒人少年たちを重ね、アメリカ社会を痛切に批判した。本作品は2020年にホイットニー美術館(ニューヨーク)で開催される「Mexican Muralism and Art in the United States, 1920-1950」(アメリカにおけるメキシコ壁画運動と美術)で展示される予定である。

           

          野田英夫が描いた『スコッツボロ・ボーイズ』には、左手に主犯格だったといわれる少年、黒衣の尼僧、紳士たち、新聞紙を敷いて眠る男たち、どんよりした曇り空。しかし、画面の奥に明るい海の色が見えます。黒人たちが持つ運命は、迫害と排斥に晒されてきた英夫自身と重なり、それでも強く生きてきた英夫の、黒人たちへの激励のメッセージのように見えます。

          参考資料:窪島誠一郎著「野田英夫スケッチブック」

           

          東京店にて「野田英夫展」を開催いたします。

          会期:10月6日(土)〜10月21日(日)  10:00〜18:00  会期中無休

           

          1930年代の経済恐慌に見舞われたアメリカの、都会で生きる庶民の生活に目を向け、その哀歓を優しく見つめる画風を展開した野田英夫。'33年にはディエゴ・リベラの助手としてベン・シャーン、ジャクソン・ポロックらとともにロックフェラーセンター壁画制作にも加わるなど、その30年という短い生涯を駆け抜けました。本展では素描を中心に27点を展示いたします。どうぞご覧ください。

           

          https://mizoe-gallery.com/products/detail/1832

          2018.09.14 Friday

          【東京店】9月15日から 平野 遼展 − 始まりと終わり− がスタートします。

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            JUGEMテーマ:展覧会

             

            みぞえ画廊のコンセプト:「流行や時代に左右されない、上質な作品、作家を提供」をもとにセレクトされた取扱作家から毎週一作家をご紹介します。

             

            今回は、第9回でご紹介した平野遼(1927年〜1992年)になります。東京店にて915日から平野 遼展 始まりと終わり− がスタートします。

             

             

            東京店内和室展示風景(通称、平野ルーム。和室奥に腰掛けたり、畳に座って鑑賞できます)     

             

            平野遼は1927年大分県に生まれ、独学で描くことをはじめます。1949年(22歳)の時に蝋画(ドイツ語でEnkaustik 美術史上最古の絵画技法のひとつ。着色した蜜蝋を熱で溶かしながら描く。現代ではジャスパー・ジョーンズがこの手法で制作した作品がある)という手法で描き、注目されます。本展にも初期の貴重な数点を展示しています。これが「始まり」の部分になります。

             

            自身の独自表現を模索した初期から、自己の内面を抽象的表現の中に見出した晩年。1987年にその画業を総括する「平野遼の世界展」が北九州市立美術館で開催されますが、その5年後、1992年(65歳)に平野遼は亡くなります。本展のもうひとつのテーマ「終わり」の作品群として1980年代に描かれた80100号の大作を初展示しています。この作品群は、平野遼に近い方が長年倉庫に保管していたものを、当画廊がまとめて入手しました。保存状態が芳しくなく人目にふれず眠っていた大作群が、長期修復作業からもどり、今回の初展示となりました。

             

            晩年の大作6点を、当画廊の和室に相対するかたちで展示し、あたかも川村記念美術館の「ロスコ・ルーム」を想起させるインスタレーションになっています。和室の畳に座ってじっくり体感することをおすすめします。展示してみてギャラリストとして気が付くことがあると、あらためて実感した今回の展示作業でした。

             

            【平尾 遼 展 - 始まりと終わり - 】9月15日(土)〜30日(日)東京店にて開催いたします。

            一貫して人間、特に自己の内面、心の闇と光を描き続け「魂の画家」と呼ばれた洋画家平野。自身の表現を模索し続けた画家の黎明期、具象的表現の中に人間の闇を描いた成熟期を経、抽象的表現で「闇」の中の「光」、「宇宙」の中の「生命」を求め、内発する感情をぶつけるかの様に描いた晩年の作品群。本展では、1950年代以前の作品と、’80年代以降の作品に焦点を当て、知られざる画家の実像に迫ります。(ym)

            2018.08.31 Friday

            【東京店】取扱作家から毎週一作家1点ずつご紹介。 第9回は、平野遼(1927年〜1992年)

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              JUGEMテーマ:美術鑑賞

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              みぞえ画廊のコンセプト:「流行や時代に左右されない、上質な作品、作家を提供」をもとに

              セレクトされた取扱作家から毎週一作家、今回は2点ご紹介します。

               

                  

               

              『自画像』M20号                 『自我像』F20

               

              平野遼はアトリエでバッハの「マタイ受難曲」を好んで聴いていました。3歳で母を、13歳で父を亡くし、晩年失明したことなど、バッハと自分の生涯を重ねあわせて聴いていたのではと想像されます。20歳の頃、孤独と貧しさと闘いながら画家への道を歩み始めます。昭和24年、キャンバスも買えないほどの貧しさからひらめいた手法の蝋画『やまびこ』を新制作派展に出品して入選しました。作品にほれ込んだ周囲の人々の支えもあり、その後も独学で清貧に甘んじて画業一筋に打ち込みます。初期には写実的具象画を描いていましたが、昭和30年代 (1955〜) に抽象的作風へと移り、画廊での個展も増えていきます。昭和32年、滝口修造との出会いがあり、抽象では厳しい批評を書くことで知られる滝口から認められたことが、画家としての確信につながりました。

               

              「物体のその奥にあるものを見なければならない。ものの奥に真の姿が見える」「風物を凝視したり音楽を聴いていても、突如として意識の底からせり上がってくる言葉に、何かをささやきかけられる… それと対峙するうちに、私が描く造形が少しずつ異相をもって膨らんでくる」と平野は語っています。晩年は海外への旅も多く、デフォルメされた人体像によるシュールレアリスム風の作風へと変わっていきました。

               

              平野にとって画業の節目節目に描く『自画像』は「実体のない抽象はない」という絵画理念を確かめ、挑戦するひとつのモチーフであったのであろう(「評伝 平野遼」秋山敬著)と書かれています。

               

              【平尾 遼 展 - 始まりと終わり - 】9月15日(土)〜30日(日)東京店にて開催いたします。

              一貫して人間、特に自己の内面、心の闇と光を描き続け「魂の画家」と呼ばれた洋画家平野。自身の表現を模索し続けた画家の黎明期、具象的表現の中に人間の闇を描いた成熟期を経、抽象的表現で「闇」の中の「光」、「宇宙」の中の「生命」を求め、内発する感情をぶつけるかの様に描いた晩年の作品群。本展では、1950年代以前の作品と、’80年代以降の作品に焦点を当て、知られざる画家の実像に迫ります。

              https://mizoe-gallery.com/products/list?category_id=52

              2018.04.27 Friday

              《弓手研平展》開催中 2018年4月14日〜30日

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                弓手研平展、田園調布のギャラリーでは3回目になります。

                弓手先生の油彩作品を愛する方々が連日いらして、作品が素晴らしかったとご友人に伝え、更にお客様が増える、という毎日です。

                 

                 

                 

                 

                 

                初日にギャラリートークがありました。

                 

                 

                ある高校で1年だけ美術教師をしていた20代の頃、高校生には難しいと思える課題を出すとそれに答えて、必ずびっくりするほど面白い物語をつけて作品を提出した印象的な生徒がいました。

                18年ぶりに、ある新聞社のパーティ会場で偶然声を掛けられたのがその生徒、塩崎祥平さんで、映画監督になっていました。来年1月に公開される映画「かぞくわり」に弓手先生の作品が登場することになるのですが…

                 

                映画の舞台は、1400年前からある當麻寺や二上山があり日本文化の発祥の地と言われる奈良県かつらぎ地域。核家族や住宅問題を提起し、人間が幸せに暮らすってどんなこと?というのがテーマになっています。

                映画の詳しい内容に関しては29日(日)14時〜 弓手先生と塩崎監督のトークショーをお楽しみに!

                 

                作品に関するお話です。

                弓手先生は40代初めから4年ほどかけて「日本国憲法の心を描く」というテーマで憲法全百三条、110点の作品制作に取り組まれました。人間の幸せってどういう形?と思った時に、現代人にとって足元にある究極のものは日本国憲法で、憲法には、幸せに暮らすルールが書いてあると思われ、憲法を読み解き、シンプルに解釈して制作をされました。その間に訪ねたブータンの人々の暮らしを見て更に本当の幸せって何だろうという思いを持ち、その後の作品にも反映されました。

                 

                「油彩の場合、写真やスケッチはしない。頭に浮かんだ時にメモを取ることはあるが、イメージは頭の中にたくさん持っているので描いているうちに湧いてくるものを、掬い取る、拾い上げる。」のだそうです。

                一方、「スケッチ旅行の際のドローイングは、下塗りした紙を何枚も用意し総重量40キロもの紙と画材を担いで行き、その場で感じたことをありとあらゆる画材を使い、現場の感覚で最大限描く。大和高田市に住んでいた高校生の頃、毎日曜日に自転車でスケッチに行った経験が基礎になって、色々な感じ方で描いている。」とおっしゃいます。

                 

                先日のアートフェア東京では、弓手作品に対して「何の知識もない初めて作品を観た人にも、想いが伝わるのだと感じた。何の概念や言葉が通じない外国でも、表現したいものを飾り物ではなく土台から描けば、ちゃんと伝わることがアート台北でも分かり、自信になった。全ては地面から描く、絵の下に何が隠れているか、どんな考えで描いたかを見てほしいのです。」とおっしゃっていました。

                暖炉の上に掲げられている「海原の岩松」F15号に皆さんが目を留められます。

                広い海原の岩に松がしっかりとしがみつき、生きている。小舟に乗った人間は、島に近づこうと荒波に抗い必死に漕ぎ続けていて、「こんなことをするのは人間だけですね。」と。

                平家物語の壇ノ浦を想像する場面だとお客様に言われましたが、「確かに弓手という姓は平家物語以前には出てこない姓です」という会話も聞こえました。

                 

                15日には、みぞえ画廊の庭を眺めながらライブドローイングがありました。

                16日の先生のブログ〈えかきの思考〉に詳しく紹介されていますのでそちらをご覧いただければと思います。

                http://blog.livedoor.jp/k_yunde/archives/2018-04-16.html

                 

                今、みぞえ画廊で弓手研平作品50数点をご堪能いただけます。

                会期は30日()までとなりましたが、是非ご覧いただきたくご案内を申しあげます。

                 

                2017.11.18 Saturday

                【東京店】奥山民枝展−雲の記憶−

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                  JUGEMテーマ:展覧会

                   

                  奥山民枝展 ―雲の記憶― が始まりました。

                   

                  田園調布ギャラリーでは3年ぶりとなります。

                   

                   

                   

                  オープン初日、「旅と絵と」と題して奥山先生によるギャラリートークがありました。

                   

                  『小さい頃に「まっすぐ歩いていくと真後ろからまた元の場所に戻ってくる。」と聞きました。

                  球体という概念はまだなかったのですが、ずっとその言葉が頭の片隅で残っていました。

                  大人になって、飛行機の窓から外を眺めながら、地球は案外小さいと感じ、少し不安感に

                  襲われました。地球は脈打って動いている、と。生き物に感じられました。

                   

                  20代半ば、スペインを旅して、裕福な人間がいる一方、貧困の中で暮らす人々、色々な

                  世界を見て、自分の生きている社会だけが基準ではないと感じ、モノサシ、世界観が崩れ

                  ました。

                   

                  科学的な知識が好きで調べていきましたら、水は不思議な分子だと分かりました。H²O

                  水素二つと酸素一つは104.5度で繋がっていて、命の角度と呼ばれます。私たちの存在

                  自体は、宇宙の一部、星のかけらだという思いに至りました。

                  2年ほど前、南仏の研究機関で人間の血液を調べたところ、太陽系を構成する元素と

                  人間の元素の組成、数が一致する、つまり太陽系元素で人間は成り立っていると分かっ

                  のです。

                   

                  “人間とは何か”が制作の大きなテーマになりました。

                  いのちの素、元素とは何かということで一つの答えとして元素と太陽を重ねて描いています。

                  太陽も人間も同じところにいる、そのことを確かめるために旅をするのです・・・』

                   

                  左『太陽の謎』、右『雲の記憶 '17-1』

                   

                  『青日』

                   

                           

                            上 『雲の種-33』、下 『雲の種-18』

                   

                   

                  奥山先生の制作への想いを伺い、皆さまと和やかなひと時を過ごしました。

                   

                  奥山民枝展は26日(日)まで開催されています。

                   

                  秋が深まり、みぞえ画廊の庭の木々も色づき始めました。

                  心地よい季節、是非画廊にお運びいただき、ご高覧賜りたくご案内申し上げます。

                   

                   

                   

                   

                  2015.06.19 Friday

                  小松孝英個展「山紫水明」 開催中!

                  0
                    福岡店では小松孝英個展「山紫水明」を6月21日(日)まで開催中です。

                    日本古来の「琳派」を連想させる箔を施したキャンバス。しかしそこには、その頃の日本にはまだ生息していなかった蝶をはじめとする外来種や、古来から生息する在来種が入り乱れる様が、アクリル絵の具で描かれています。生態系の変化をテーマに制作を続け、月の半分は海外で活動する、若手実力派作家です。



                    オープニングレセプションではたくさんの、小松先生のファンの方がご来廊され、大変なにぎわいでした。
                    今では、雨も増えるこの季節、展示されている作品は静謐さを取戻し、水辺の生き物が生き生きとして見えます。

                    前回の個展の時より、要素が絞られ、端正に整えられたような印象です。



                    今回特に目を引くのは、透き通るような水色の羽をもつ、オオミズアオの群れ。
                    銀箔に外の光が映りこむため、朝方は青白く幻想的な輝きを放ちます。


                    写真ではライトが反射してしまっていますが、照明も凝っています。作品の見せ方として薄暗くしてあるのですが、昆虫などの野生の生き物が、普段明るいところにはいないことが思い出されます。

                    また、今回の展覧会の特徴として、水辺の生き物が描かれた作品が多くあります。



                    ハヤが小川のせせらぎを泳ぐ様は大変涼しげで、シンガポールなどでも大変人気なのだそうです。

                    毎日新聞、西日本新聞にも本展取材記事が掲載され、ますます注目が集まる「小松孝英展」は、21日19時まで開催中です。お急ぎください。

                    スタッフ
                     
                    2010.10.17 Sunday

                    井上敬一展も9日目です。

                    0
                      今日は、会期中に売れた絵のお話をさせて頂きます。

                      DSC_28771.jpg
                      「眠れない夜」4号 油彩

                      独特の絵肌がとても印象的ですね。
                      ナイフで絵具を付けたり削ったりを繰り返し、出来あがるのだそうです。そういった意味では偶然性が強く、先生もお気に入りの一枚です。
                      お買い上げになったお客さまも、この絵肌にとても惹かれたご様子でした。

                      ピアノのあるお部屋に掛けられるのだそうです。また、娘さんは現在ピアノの勉強のために留学中だとお話しされていたので、
                      帰国されたときには、きっとお喜びになるのではないでしょうか。

                      素敵なプレゼントのお手伝いが出来たようで、喜ばしい限りです^^
                      井上敬一展、24日まで無休で開催しております。
                      みなさまどうぞ足をお運びくださいね。

                      ---------------------------スタッフ・あかり
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