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2017.06.05 Monday

【東京店】開廊5周年記念展ピカソ、その芸術と素顔

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    開廊5周年記念展 ピカソ、その芸術と素顔

    5月20日〜6月25日 

    10:00〜18:00 会期中無休

     

     

    みぞえ画廊田園調布は、美術を愛する多くの皆さまに支えられて

    開廊5周年を迎えました。心よりお礼申し上げます。

     

    記念展として「ピカソ、その芸術と素顔」と題する展覧会が始まりました。

    みぞえ画廊が所蔵する油彩2点と、ピカソ晩年の何気ない日常を写した

    写真80点ほどが展示されています。

     

    写真右「静物」は1937年4月25日の日付とサインが入れられています。

    パイプ、酒、本、きらめく星… 誌的な雰囲気があり、穏やかな時間が流れています。

    この「静物」が完成した翌日、内戦中のスペイン・ゲルニカで空爆があることなど

    全く想像すらできない静かな作品です。

     

    写真左「男の顔」は、ピカソ自らが企画しアヴィニヨン教皇庁で展覧会を開催する予定で

    描き貯めていた肖像画の1枚です。1972年に描かれましたが、翌年のピカソの死により

    その企画展は追悼展として開催されました。

    (4月9日NHKの日曜美術館でこの「男の顔」が紹介されました。)

     

     

    下の写真群は、ピカソと家族同様に親しく付き合ったアルゼンチン生まれの

    ジャーナリスト・写真家のロベルト・オテロが、ピカソの魅力的な日常を写したものです。

     

      

     

     

    それぞれの場面にエピソードがあり、来廊されたお客様は、小さなコメントを

    読みながら1点1点を興味深くご覧になっています。陶器に絵付けをする姿、

    眼光鋭くこちらを見据えているもの、ピカソコレクターと向き合う真剣な表情、

    詩人に自身の作品を見せている姿、そして家族との穏やかな表情。

    初めて目にする80代半ばのピカソです。

     

    ダニエル=ヘンリー・カーンワイラーの話

      

    ドイツ出身のパリの画商で1907年ヴィニョン街に小さな画廊を開き、

    ピカソ(26歳)、ブラック、ドランと契約します。1908年に開いた

    ブラックの個展で、ヴォークセルが寄せた展評に「キュビスム」という

    呼称があり、それ以後ブラック、ピカソらキュビストの作品は専ら

    カーンワイラーが扱うことになります。若く新しい芸術家を経済面でも

    理論面でも支援しつづけ、「ピカソの画商」と言われるほどピカソとの

    関係が深く、60年間の付き合いがありました。

    ピカソはカーンワイラーをモデルに、上のような作品を描いています。

     

    クリスチャン・ゼルヴォスの話

     

    写真中央はクリスチャン・ゼルボスです。

    ピカソのカタログ・レゾネ(Catalogue raisonné)編纂者として

    知られています。通称「ゼルヴォス・レゾネ」と呼ばれます。

    1932年に第1巻を刊行、ピカソの油彩・素描16,000点以上を

    載せて1978年まで全34巻が刊行されました。レゾネには、

    作家の全作品について、図版、制作年、来歴、サイズ、所蔵者、

    言及論文などの情報が記載されています。

    ピカソの油彩画を購入する際、「ゼルヴォスの何番に載っている

    作品」というのが何よりの証明で、作品鑑定のよりどころになる

    権威あるものです。

     

    マリー・テレーズの話

    鉛筆による素描のように美しい1928年制作のリトグラフ「マリー・テレーズの横顔」も展示されています。

    神秘的で夢見るような表情のマリー=テレーズ・ワルテル。

    マリーは17歳で46歳のピカソと出会い、1927年から1935年まで愛人関係にありました。ピカソの妻オルガ・コクローヴァはピカソとマリーの間に娘マヤが生まれたと知り、ピカソの元を去りますが、ピカソは財産分割問題を回避するために、妻と別れることをせず長く別居状態を続けました。

    マリーとの出会いによってピカソの作品に変化が生じたと言われます。1930年にはノルマンディーのボアジュールに古城を購入し、マリーを呼び寄せます。その魅力的な容貌はピカソを捉え、インスピレーションを与え、多くの彫刻や絵画のモデルになりました。

     

    ピカソをめぐる女性たち、フェルナンド・オリビエ、エヴァ・グエル、オルガ・コクローヴァ、マリー=テレーズ・ワルテル、ドラ・マール、フランソワーズ・ジロー、今回展示の写真にピカソと写るジャクリーヌ・ロック。

    ピカソが亡くなった2年後にジャクリーヌが、4年後にマリーが後を追います。

    女性たちにとってピカソはあまりに大きな、大きすぎる存在だったのではないでしょうか。

     

    6月25日まで開催しています。

    この機会にぜひ、素顔のピカソに会いにいらしてください。

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