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2018.06.02 Saturday

西洋名画コレクション展 

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    みぞえ画廊創業10周年記念

      〈 西洋名画コレクション展 〉その2

     

    今日は版画作品のご紹介をします。まずピカソ。

    リトグラフ、銅版画、リノカット、3種類の技法を比較してご覧になれます。

     

      

     

    エッチング〈脚を曲げる裸婦〉1931年 「スウィート・ヴォラール」100点の連作より

    リトグラフ〈花のコサージュの女性〉1957年 2番目の妻ジャクリーヌを描いた1

    リノカット〈ダンサー〉1965年 

     

    浮世絵のような木版画は、図柄に合わせて何枚もの版木を彫り、1枚の紙を版木に置いて

    刷り、次の版木に置いて刷り、という工程を繰り返して色を重ねていきます。

     

    リノカットは、リノリウム板を彫って刷る技法です。

    マチスやミロもリノリウムを使って制作しましたが1色1版の版画でした。

    ところがピカソは、リノリウムを彫って1色刷る、更にその版を彫って別の色を刷る、と

    いうことを繰り返し、リノリウム1枚しか使わずに多色刷りして制作しました。

    刷り上がりの最終図版を思い描き、逆の順番で最初から彫っていく、というピカソ独特の

    方法を編み出したのです。

     

    〈帽子を被る女性の胸像〉〈ランプの下の静物〉などピカソはリノカット多色刷りの

    素晴らしい作品を残しています。いつかどこかで目に留められることがあるかもしれ

    ません。

           

     

    1958年頃からピカソは南フランスに移り、それまで制作していたムルロー版画工房での

    リトグラフ制作が難しくなります。ちょうどその頃に出会ったのが若い印刷工アルネラ

    でした。リノリウムを彫ると翌朝には刷りあがっている、その速さに喜んだピカソは

    リノカットに夢中になった、と書かれている本を読んだことがあります。

     

     

    版画紙面の右上に数字が入っています。

    ピカソが初めて版画制作を試みた時、刷り上がった作品を見て「数字がさかさまだ!」と

    驚いたのだそうです。版画は描いたものが左右反転して刷り上がることを想像してい

    かったのです。それでも気にせず制作年を書き込んだので、さかさまの制作年がよく

    見られます。これは19571217日に制作したジャクリーヌの横顔です。

     

     

     

    マティス「十人の踊り子シリーズ」の中の1点などぜひお薦めしたい作品がございます。

     

    「西洋名画コレクション展」は624日(日)まで 開催しておりますので

     どうぞお出かけください。お待ちしています。

     

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