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2018.11.24 Saturday

【東京店】取扱作家から毎週一作家1点ずつご紹介。 第16回は、中林忠良(1937年〜 ) 

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    JUGEMテーマ:展覧会

    みぞえ画廊のコンセプト:「流行や時代に左右されない、上質な作品、作家を提供」をもとにセレクトされた取扱作家から毎週一作家、1点ご紹介します。

    今回も今まさに活躍中の現代作家を取り上げます。

     

    13回は、中林忠良(1937年〜 ) 

    『 転位‘90-地-掘塀仗紂法1992年 エッチング

     

    中林忠良は日本の版画界を代表する銅版画家の第一人者です。品川区に生まれ小学校入学直後、学童疎開して雪深い新潟県蒲原市で4年間を過ごした体験から、「人より自然の方に親和感をもつようになった」と後年語っています。

    銅版画との出会いは、東京芸術大学 美術学部絵画科在学中の1961年秋。駒井哲郎の版画集中講義に出席し、駒井の作品と制作する姿に感動し、画家ヴォルスの作品に出会ったこともあり、腐食銅版画の世界へ入っていきました。

    1973年 第四回版画グランプリ展でグランプリ受賞、ソウル国際版画ビエンナーレ国際大賞など内外で多数受賞。1975年から1年間、文部省派遣在外研究員としてパリ国立美術学校、ハンブルグ造形芸術大学で研修を受けて帰国。直後に恩師・駒井哲郎が死去し、後の「転位」シリーズにつながる「師・駒井哲郎に捧ぐ」を制作します。

    1975年に出会った金子光晴の詩片 『すべて腐らないものはない』 に顕わされた世界観に共鳴し、銅版の腐蝕と自分を含めた全てのものの腐蝕を重ね合わせ、白と黒を基調とした二律背反の拮抗と調和を銅版腐蝕版画の技法にからめて制作するようになりました。

    「気の遠くなるほどの長い年月をかけて大地を浸食して行く自然界の作用を、自分の掌の中に縮めてわずか数十分でイメージの画像化をくわだてる、それが自分の銅版画の仕事なのだと考えるようになった」と語っています。「Unknown Voyage(未知なる航海)」: 銅版の腐蝕という完全なコントロールや予測が難しい作業になぞらえて、アトリエの腐蝕室の扉にはこの言葉が掲げられています。

     

    中林忠良 『転位‘90-地-掘塀仗紂』 は東京店にて展示・販売中です。ぜひ、ご覧ください。

     

    中林忠良著「もう一つの彩月−絵とことば−」(2012年 冷風書房刊)

    *白黒モノクロームの銅版画ではなく、色彩の銅板モノタイプ作品と、自然と向き合う日常を美しい文章で綴った本が出版されています。ご参考までに。 

     

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