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2018.12.01 Saturday

【東京店】取扱作家から毎週一作家1点ずつご紹介。 第14回は、野見山暁治(1920年(大正9年) 〜 )  

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    JUGEMテーマ:美術鑑賞

     

    みぞえ画廊のコンセプト:「流行や時代に左右されない、上質な作品、作家を提供」をもとに

    セレクトされた取扱作家から毎週一作家、今回は2点ご紹介します。

     

    14回は、野見山暁治(1920年(大正9年) 〜 )  

     

    「丘」1973年 油彩F30号

    2011年ブリジストン美術館「野見山暁治展」図録解説p.10  fig.3

     

    「か・い・だ・ん」1990年インク、グワッシュ

    2011年ブリジストン美術館「野見山暁治展」図録Paintings No. 92

     

    1920年(大正9年)福岡県穂波村(現 飯塚市)に生まれ、17歳で上京。1938年東京美術学校油画科予科、翌年本科へ入学しますがアカデミックな教育に馴染めず、在学中からフォーヴィズムに強い関心を持ちます。1943年東京美術学校を繰り上げ卒業、初年兵として満州東寧に派遣されますが、肺浸潤の再発で陸軍病院に入院。内地に送還されて1945年傷痍軍人福岡療養所で終戦を迎えました。

     

    戦後、不安と焦燥の中で、存在するものの形を掴み取っていきたいと試行するうち、きらめいていたフォービズムへの興味は薄らいでいきました。故郷の炭鉱へ目を向けた時、人工的に造りだされ壮大な廃棄物になろうとしている無機質なボタ山、戦前は絵にならないと思っていた炭鉱風景が、その後の野見山にとって重要なモチーフになっていきました。

     

    1952年末渡仏、フランス各地の美術館を回り、文化に触れるうちに、色彩感覚が変わっていきます。滞欧中の1958年、ブリジストン美術館が野見山暁治を紹介する展覧会を開催し、それが第2回安井賞を受賞するきっかけとなりました。

     

    滞欧時代には丘や樹木を描いて静物画を思わせるような構成でしたが、帰国後に描いた風景は、空や海などを思わせる広い空間の中を、得体のしれないものがゆっくりとねじれながら動くような、不思議な気配に満たされるようになっていきました。

     

    1976年糸島にアトリエを構え、繰り返し描かれたモチーフとしてアトリエの階段があります。

    「いつものようにアトリエにやってくると、今度は、壁に沿った階段が不意にそそのかしてきた。どうしてこの、斜めに走った打ちっぱなしのジグザグに今まで気づかなかったのだろう。遥かな天から降りてきた階段が、このアトリエを通りぬけて深い海に続いているように思えてきたのだ。だからこの階段に光が飛びかかっても、波がおしよせても、一向に不思議はない」

    野見山暁二著「階段、それから海」 2003年日経新聞社

     

    展示中(12月2日まで)のサ・エ・ラ

     

    野見山暁二『サ・エ・ラ』を東京店にて展示・販売中です。東京店・福岡店には、油彩・グワッシュ・リトグラフなど多数ございますので、ご高覧ご希望の際はお申し付けください。

    https://mizoe-gallery.com/products/list?category_id=&name=%E9%87%8E%E8%A6%8B%E5%B1%B1%E6%9A%81%E6%B2%BB

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