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2020.06.09 Tuesday

【福岡店】八頭司昂展「ポートレート」を開催中です!

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    福岡は一気に暑くなり梅雨入りとなりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

     

    新型コロナウィルス感染抑制の兆しが少しづつ見えて来た今、私たちは福岡の文化を担うアートギャラリーとして、この疲弊した社会にフレッシュな空気を取り入れたいと思い立ちました。非常事態宣言が解けて最初の展覧会は、みぞえ画廊では初の個展となる新進気鋭のアーティスト・八頭司 昂(やとうじ たかし・29歳)の展覧会を開催することにしました。みぞえ画廊では過去の展覧会で最年少アーティストの個展となります。

     

     

    八頭司昂さんの魅力と言えば、その鮮やかな色彩と自在に画面を這いまわる線によって表現される斬新な作風です。人物・風景・植物・動物と言った身近なモチーフを分解し、線と色面で再構成された画面には、ポップアートの様な軽やかな描写と、近代絵画の様な重厚な筆致、抽象と具象が混在します。

     

     

    八頭司さんは現在、佐賀を拠点に活躍しています。
    22歳の時に田川市美術館主催の"英展"において大賞を最年少で受賞し、早くからアーティストとしての頭角を現していました。
    八頭司さんが絵を描く時はまず対象となるモチーフを観察・分解し、独自の視点で色彩と線を再構築するところから始まります。そして、それを実現するために画材の研究にも余念がないのです。

     

     

     


    "ポートレート"と題したこの展覧会については、アトリエで撮影したインタビュー動画をご覧ください。


    「これまで群像とか集合体を描くことが多く、そこに生まれるカオスや抽象性と具象性の間を行き来するところに興味を持って描いていました。今はもっと集中してひとつひとつを描きたい。作品を見比べて楽しんでもらえたら」と八頭司さん。

     

    それでは、人物のポートレートににフォーカスしてみましょう。

     

     

     

     

    この4枚は現役NBA選手のポートレートです。選手の紹介をすると…

     

    左からThomas Bryant(トーマス・ブライアント)、Bradley Beal(ブラッドリー・ビール)、Davis Bertans(ダービス・ベルターンス)、Jordan McRae(ジョーダン・マクレイ)。

     

    どの選手もワシントン・ウィザーズにゆかりのある(現役〜元在籍の選手など)4人だそうです。八頭司さん本人もバスケット少年だったそうで、好きな選手を独特な色面とレイアウトで描いているのが伝わります。これらの人物画からは実と虚、個と集を思わせる大胆な画面構成、細部はまるで細胞のひとつひとつが這う様に冷静かつ微細に描き込まれています。

     

     

    ちなみに、このブラッドリー・ビール選手はファンからは"Big Panda"と呼ばれていて、大食漢でパンダのようにたくさんものを食べる様子をみて名づけられたそうですよ。ご本人も気に入っており、パンダのアクセサリーをつけているとか…。ワシントン・ウィザーズ所属のエースです。

     

     

    この大胆に顔面が切り抜かれているラトビア出身のダービス・ベルターンス選手のニックネームはRatvian Laser。レーザー光線のように外から打つ3Pシュートがよく入るためそう名付けられたそうです。そして"シュートが吸い込まれるように入る"のをイメージしてこのような構図で描いたそうです。(へ〜!とうなずいてしまいました。)

     

     

    土日の在廊日には、横5mに及ぶパネル達にライブペインティングをして公開制作に挑んでいます。ご本人のアトリエからいつも愛用している道具や椅子、画材を一式持ってきてもらいました。

     

     

     

    塗りたての油絵具は独特の光沢感と匂いがあります。

     

    描いているのは名もなき樹木たち。「木の絵を見て"ここに生えているこの木"という様に比較対象を彷彿とさせることがあまりないと思います。比較せずに表現だけに集中できること、そして抽象的な表現や色彩を入れても違和感がないから今は木を描いています。」とのこと。

     

    対象の稜線を追うような独特の筆致が印象的です。一見個性的な油彩の作品でもその確かな描写力が生かされています。

     

    毎回の制作状況を動画にまとめているので、こちらもぜひご覧ください↓

     

     

    ※この続きは、YouTubeのみぞえ画廊チャンネルからチェックができます!


    また、2016年作の横8mにも及ぶ絵画「This is what I believe in」には、あえてアーティストが加筆し作品を"今の時代"に塗り替えていく工程もご覧いただけます。この作品は画廊の壁1枚には収まらなかったので、今回はL字で展示するに至りました。

     

     

    リペイントの様子はこちら↓

     


    加筆について、本人はこのようにコメントしています。

     

    「この作品はいろんな場所で展示をし、加筆しています。その大きさゆえか、自分自身で描いたもののはずなのにコントロールが効かず、いつまでもどこか描かねばならない気持ちになります。作品はどこかで区切りをつけ、完結するものだという認識を改めさせられたのです。作品の完結は私が決めなければいけません。そして時間が経つごとに自身の絵に対する認識やそれに伴う描き方は変わります。そういった変化を受け止めてもらえる作品だと思い、今回リペイントするに至りました。」

     

    子どもから大人まで、この絵を見て「これは〇〇ですか?」「人の顔?」「動物?」と沢山のご質問をいただきますが「その人が見えるように見てもらって大丈夫です。観る側のフィルターを通すことで作品は完成しますから。」と八頭司さんは言います。

     

     

    とあるお客様を後ろからパシャリ。お召しになっているシャツにご注目ください!アパレルブランド"FUJITO"では、八頭司さんが描いたツツジの絵がプリントされたオリジナルシャツを展開しているそうです。ミリタリーシャツの男らしさの中に可憐な一輪の花が目を奪います。

    →FSB Utility Shirt Takashi Yatoji ver. 詳しくはこちら

     

     

    次はドローイング作品にフォーカスしてみましょう!

    八頭司昂さんの描くドローイングは非常に繊細で独特な線によって構成されます。

     


     

     

    お気付きですか?

    これからを元に、色をつけてペイントをした作品がライブペインティングをしているパネル達なのです。

     

    ↓↓↓↓

     

     

    …わかりましたか?

     

    「同じモチーフで表現方法が違うのを見比べるとより面白いと思ってそうしました。」と制作途中のパネルを観ながら八頭司さんは語ります。

     

    ※ちなみに写真下側にあるスツールのカバーは八頭司さんのお母様のお手製パッチワークだそうです。そのパッチワークグループのご友人も多数ご来廊いただきました。

     

    ありがたいことに会期中は、西日本新聞、毎日新聞、読売新聞、佐賀新聞の4紙で掲載されて、

    地元のTNC局からはテレビ取材を受け、福岡のローカルニュースとして放映していただきました。

    メディア関係者みなさま、取材をしていただいてありがとうございました。

     

     

     

    まさに郷土が期待する新進気鋭のアーティストと言える、八頭司昂さんの個展「ポートレート」は6月14日(日)まで、みぞえ画廊 福岡店で開催中です!ライブペインティングも完成に向けて、13(土)、14(日)でアーティストが在廊し公開制作に挑みます。皆さまのご来廊をぜひお待ちしております。

     

     

    八頭司昂 (やとうじ たかし)
    1990年愛知県生まれ。2015年 佐賀大学大学院教育学研究科教科教育専攻美術教育専修 修了。'12年 第62回佐賀県美術展覧会 佐賀県知事賞 受賞。’13年 第22回英展〜人物・風俗〜 大賞 受賞、第63回佐賀県美術展覧会 佐賀商工会議所連合会賞 受賞、第1回YWCA(山梨ワイン&アートオークション)入選、第22回MCAGP(三菱商事アート・ゲート・プログラム)入選、2013年度MCAGP奨学生。’19年 大川市立清力美術館にて個展。

     

    会期中のみぞえ画廊は通常通り10:00〜18:00まで営業いたします。新型コロナウィルス感染拡大防止のため、定期的に換気をして画廊内の通気性を良くしております。また、ご来廊のお客様には入店時に以下のお願いをしております。

    1.マスク着用、手指消毒
    2.ご芳名帳へ氏名・ご住所等の記帳


    皆様に安心して展覧会をご覧いただけるように、ご理解とご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

     


     

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