2020.02.07 Friday

【東京店】取扱作家から毎週一作家1点ずつご紹介。 第25回は、ベン・シャーン

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    みぞえ画廊のコンセプト:「流行や時代に左右されない、上質な作品、作家を提供」をもとにセレクトされた取扱作家から毎週一作家、1点ご紹介します。 

     

    第25回は、ベン・シャーン(1898年〜1969年)

       「三輪車」リトグラフ79×53.2cm  版上サイン

     

    1898年リトアニア(1990年3月ソビエト連邦より独立)の寒村に生まれる。

    両親はユダヤ人。8歳でアメリカに移住しブルックリンに住み、幼いころから絵を描き始めます。13歳の頃には石版画工となって夜間学校に通います。24歳でナショナルアカデミー・オブ・デザインに入学、パリのアカデミーでも伝統画法を学びますが、商業石版画の収入で生計を立てていました。

     

    1931年・33歳で「サッコとヴァンゼッティ」23点の制作を始め、翌年画廊で発表。

    これは、1920年に起こった強盗事件で犯人とされるイタリア系移民二人が死刑となった(処刑から50年後、無実が確認された)冤罪事件をベン・シャーンが取り上げたもので、作品は大きな反響を呼びました。普遍的な人間の尊厳、貧富や人種による差別、思想の自由というテーマを取り上げたことで、ベン・シャーンは画家としての地位を得て、アメリカ人画家としても独自の画風を確立することになりました。

     

    1954年、ビキニ環礁でアメリカの水爆実験が行われ、焼津港所属の第五福龍丸の船員23人が被爆。3年後、ベン・シャーンは「福竜丸の航海」の記事の為の素描を依頼されます。人間の尊厳を脅かす原水爆の恐怖に衝撃を受け、その恐ろしさを全世界に知らせるために

    ベン・シャーンは1960年「ラッキードラゴン」シリーズ11点の制作を始め、日本を訪れています。

    東京・夢の島公園にある都立第五福竜丸展示館で20197月と9月に「ラッキードラゴン」素描13点が展示されました。展示環境から通常は複製画の展示となっています。

     

    ベン・シャーンは絵画だけではなく、壁画、写真、ポスター、舞台美術で大きな功績を残しました。様々な社会問題を取りあげ、社会や政治を批判しつづけ、日本では多くの画家、作家、平和運動家がベン・シャーンの影響を受けました。

     

    ベン・シャーンは、ひきつり、かすれ、心を震わせるような黒い線、ほかの誰も使わなかったような個性的な線を編み出し、「三輪車」は曲芸のように軽やかに宙に浮いた自転車乗りを描いています。みぞえ画廊にはこのほか「人のいないスタジオ」(1951 紙・ランプブラック)「スーパーマーケット」(シルクスクリーン) がございます。

    ぜひご覧いただきたくご案内申し上げます。

     

     

    2020.01.26 Sunday

    新春企画「−没後35年− 鴨居玲展」2/2まで!

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    みぞえ画廊福岡店の、年明け最初の展覧会は、新春企画「−没後35年− 鴨居玲展」です。

     

     

    鴨居玲は、35年前、57歳でその生涯を閉じました。

    生と死、老い、孤独、愛といった人間の普遍的テーマと向き合い、対象の内面をもえぐり出す様な画風で描いた作品群は、今もなお世代を超えて多くの人を魅了しています。

    画廊屋外に掲示したポスターに惹かれて立ち寄るお客様も、いつもより若い世代が多いように思います。

    会場では、壮年期から晩年までの油彩画をメインに素描の作品も含め15点を年代順に展示し、作品についての解説を掲示しております。そのうちの3点をご紹介いたします。

     

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    「インディオの女」油彩 81.0 x 53.8 cm 1965年作

     

    鴨居が制作に行き詰まり、サンパウロ、ボリビア、ペルーを流浪していたのが本作を描いた1965年、37歳の時だ。『インディオの女』というタイトル通りラテンアメリカの先住民族と思われる女の手は異様に大きく描かれ、祈りを捧げているのか、または大切なものを握り締めているのか…。下を向いた乏しい表情からは幾重にも想像できる。本作にある黒い絵具の粒を吹き付けたような表現は以降の作品ではあまり見られず、30代半ばの作品は具象とも抽象ともつかないシュールレアリズムな表現も多いことから、画風が定まらず技法や方向性を試行錯誤していた画家の苦悩の時代だったようだ。

     

     

    「蛾」 F50号 90.9×116.7cm 1968年作

     

    「蛾」は鴨居がサンパウロにいた若林和男を頼り、ブラジルに渡ってからしばしば取り上げてきたモチーフだ。南米を思わせる赤黒い肌の老人が二人窓辺で佇み、窓には巨大な蛾が一匹。双方の顔は向き合いもせず、一方の男は空虚に話しかけているように見える。 鴨居は「蛾を人間がしゃべることの虚しさの象徴として描いている」と過去に語っており、あるいはそれが、人生の虚しさのように映るという指摘もされていた。余白を大きく見せる構図と人物像の描き方から、1969年に安井賞を受賞した『静止した刻』に繋がる作品と言える。

     

     

    「バンジョー」 油彩 F10号 53x45.5 cm 1985年作

    本作は「Rey Camoy KOBE」とサインがあり、没年となる1985年に神戸のアトリエで制作されたものだ。髪型の特徴などから、バンジョーをひき鳴らす鴨居自身の自画像と思われる。唄っているのか、苦悶するような悲壮感のある表情が印象的だ。
    晩年の代表作 『1982年 私』 以降、鴨居は自画像だけを執拗に描き続けた。学生時代から晩年まで、画業を語る上で鴨居の自画像は外すことができない大切なテーマだ。自分自身を見つめすぎるほど見つめて、死と隣合わせの"生"を追い求め、描き続けていた。本作が描かれた年、鴨居は自ら命を絶った。絶望と希望のはざまでもがきながら、その人生を華麗に駆け抜け、自ら幕を下ろした孤高の画家は何を見つめ何を私たちに伝えたかったのだろうか。

     

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    関連書籍も多く、鴨居玲の人となりを様々な文献から知ることができます。

    整った顔立ちを自覚していたのか2枚目を演じつつも、その実それが失敗していたりもして苦悩している様子は、頻繁に描かれる老人や酔っ払いの作品にどこか通じるものがあるとも記述があり、作品を前にして、怖いという印象を持ちつつも目が離せなくなる「人間臭さ」は、様々な矛盾を抱えていた鴨居だからこそ描き出せたものだったのかもしれません。

    孤高の画家 鴨居玲と改めて向き合う機会になりましたら幸いです。

    皆様のご来廊をお待ち申し上げます。

    2020.01.20 Monday

    クリスマスアートフェア

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      皆様、たいへん遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

      本年も、みぞえ画廊 東京店 福岡店ともどもよろしくお願いいたします。

       

       

      さて、昨年末のお話になりますが、みぞえ画廊 福岡店では年に一度の大イベント

      「クリスマスアートフェア」を開催いたしました。

       

      これは、皆様のご愛顧に感謝して、年に一度、みぞえ画廊のコレクションの中から厳選された作品を、最大50%OFF

      にてご提供する、年末の大イベントなのです・・・!

       

      シャガールやダリ、ミロの版画、アイズピリや長谷川利行はじめ、近現代の作家の油彩、盪鈎ど廚篷拱源劼瞭本画、クリスマスプレゼントにも最適な1万円の現代版画の小品コーナーなど幅広いラインナップで、約80点の作品を展示いたしました。

       

       

      また、12月14日(土)には、西区市民吹奏楽団サックスクァルテットの皆さんによる、ミニコンサートを開催いたしました。

      ソプラノ、アルト、テノール、バスのサックスによる四重奏でクリスマスソングからクラシックの名曲「パッヘルベルのカノン」などを演奏していただきました。

       

       

      吹奏楽器はとても体力を消耗するようで、一番大きなバリトンのサックス担当の白石さんは、汗だくの熱演でした。

      素晴らしい演奏会で、40分があっという間でした。

       

      お隣の、【フラワーパーク本店】【Mセラーズ】でもクリスマス飾りの手作り教室や、カリフォルニアワインの試飲会などを開催し、多くのお客様にご来廊いただきました。

       

      イベントにお越しいただいた皆様、誠にありがとうございました。今回は行けなかった〜という方も、次回はぜひお越しくださいませ。

       

       

       

      2019.12.27 Friday

      【福岡店】 クリスマスマーケット in 光の街・博多2019に出展しました

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        みなさまクリスマスはいかがお過ごしでしょうか?

        みぞえ画廊福岡店は先日、博多駅前広場で開催された「クリスマスマーケットin光の街・博多2019」に11月29日(金)〜12月8日(日)の10日間、初出展してまいりました。

         

        "いつまでも、この街とともに"をテーマに、この福岡の地でクリスマスマーケットに来た人が、1人でも幸せな気持ちで家へ帰れるようにと願いを込めて開催されたイベントです。そんな、心あたたまるクリスマスの贈りものにふさわしい、選りすぐりの絵画をヒュッテ(小屋)にて展示いたしました。他店舗ではホットワインやショップも立ち並び、夜遅くまでにぎやかな雰囲気の中、心躍る楽しい時間をお客様と一緒に過ごせました。

         

        みぞえ画廊のヒュッテはこちら↓

         

         

         

        夜のヒュッテはイルミネーションがライトアップされて、ムード満点。野外なので夜の冷え込みを想定して、スタッフは念入りに着込みました。クリスマスマーケットの世界観に溶け込むように、キャプションや看板(写真右)も手作りして準備OK!

         

         

         

        みぞえ画廊から出品したのは、おすすめ現代作家5名の作品群。まずはストーリー性を感じさせるメランコリックな作風が特徴のオーガ・フミヒロ、3号サイズの作品たち。

         

         

        2020年1月11日(土)からみぞえ画廊 東京店で個展を予定している、望月菊磨の絵画を超えた彫金作品「メタルドローイング」シリーズ。

        →望月菊磨展の展覧会情報はこちら

         

         

        木版凹凸摺りという独自の技法で制作する、河内成幸。の版画作品(奥の壁面)。

         

         

        自身を取り巻くメディアの断片を組み合わせて、架空の人物像を描く柴田七美の「モンタージュ」シリーズ(手前)。

        とアジアに根付く文化を何層にも重ねて描いたマチエールが特徴の、弓手研平「林檎の木」(奥)。

        弓手氏がプロデュースし美術監督を務めた、映画「かぞくわり」もちょうど、福岡上映中ということもあり急遽、映画紹介コーナーも設置しました!

        →映画の特設サイトはこちら

         

         

         

        立ち寄られるお客様は、平日は仕事帰りの会社員風の方や外国人観光客、土日は家族連れ・観光者が多いように感じました。10日間と長い出展期間でしたが、いろんなお客様とお話が弾んでとても有意義な時間となりました。

         

        クリスマスマーケット光の街・博多の主催者のみなさまには大変お世話になりました。おかげ様で、わたしたちにとっても思い出深い最高のクリスマスとなりました。Happry Merry Christmas!

         

        2019.12.19 Thursday

        【東京店】取扱作家から毎週一作家1点ずつご紹介。 第24回は、奥山民枝(1946年〜)

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          JUGEMテーマ:美術鑑賞

           

          みぞえ画廊のコンセプト:「流行や時代に左右されない、上質な作品、作家を提供」をもとにセレクトされた取扱作家から毎週一作家、1点ご紹介します。

           

          今回も今まさに活躍中の現代作家を取り上げます。

          第24回は、奥山民枝(1946年〜)

           

          雲の記憶17-10 P80

           

          1969年東京芸術大学美術学部工芸デザイン科に入学。在学中には舞台壁画なども手がけ、卒業して油絵や日本画など独学で絵画制作を始めました。1987年朝日新聞小説「黄色い髪」の挿画を担当。1992年には第35回安井賞受賞。1998年鉛筆画は画集「手のなかのいのち」にまとめられました。

           

          「雲が生まれるとき、空気中に浮遊するあらゆる無機物・有機物が複雑に絡まり、それらが核となって雲が形成されるということが科学の世界では分かっています。その化合物によって、雲のかたちが決まり、寿命が決まり、位置が決まり、雲が出来上がります…

          雲を形成しているのは水ですが、物理学者や科学者にとって水とは、液体であり、気体にもなり、個体にもなりと、宇宙的な視点で見ても稀有な存在です。2個の水素原子は酸素原子に対し104.5度の角度で結びつきます。これは〈いのちの角度〉と呼ばれています。これがゆえに、私たちの遺伝子はらせん状に形成されていて、細胞の核の中に納まるようになっています。あらゆる命には、H2Oが何らかの形で絡んでいます。」過日のギャラリートークでこんな話をされました。

          世界各地を放浪した経験を持ち、旅行中に起きたハプニング、出会った人々との交流、様々な景色に、それまでの自分の物差しが崩壊するような、価値観を覆されるような経験をしました。すべての現象に生命を感じ、「この宇宙に存在する物は等しく命を持っている。」と強く感じます。

           

          空に浮かぶ雲、大気の何気ない現象にも画家の眼差しが注がれました。雲、山、太陽、地球と自分が一体となる感覚を表現するには、それらに血肉が通っているように描けばいいのではと考えます。膨らんできた好奇心のままに、奥山民枝の想像力の世界を描く新たな画風が始まりました。

           

          雲を描いた作品には「雲の記憶」「雲笑(くもえみ)」「微光転座」「天庭」、海を描いた「春の群波」「天空にひそむ光」「大気の記憶」、太陽を描いた「陽日」「煌陽」「貴陽」など、独特の感性でタイトルが付けられています。

           

          田園調布・東京店には奥山民枝油彩P50「白い海」、他にも4点の油彩をご覧いただけます。

          銀杏並木が美しい季節です。ぜひご高覧賜りたく、ご案内申し上げます。

           

                    

          「陽情」「1億年分の4光年」「水平線上の出来事」「陽容」     「白い海」  

          2019.11.08 Friday

          ―陽はまた昇る― 小林敬生展 1978〜2018 ―を開催中です

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            少しづつ日が落ちる時間が早くなってきました。みぞえ画廊ではイルミネーションも彩られ、秋の到来というよりはクリスマスの雰囲気が早くも漂ってきました。

             

             

             

             

            福岡店では現在、―陽はまた昇る― 小林敬生展  1978〜2018 ―を開催中です。今回は小林氏の画業を振り返っての自選展となり、大作も含めた大変見応えのある展示構成となっております。実際に使用した版木や道具、図録や詩画集も展示して展覧会は2階にも続きます。

             

             

             

            小林敬生氏の作品を初めて見た方は、それが木版画で制作されていると聞いて、驚愕するのではないでしょうか?その微細を極める描写は、私たちの知る木版画の概念を覆えされることでしょう。

             

             

             

            絵の中をじっと観ていると…隙間なくたくさんの要素が入っていることに気付きます。根まで浮き上がった巨木、草花、魚、動物、昆虫、人間、ビル群…目を凝らして、瞬きをするごとに浮き出て来るのです。小林氏が描いている世界は一体何なのでしょうか。

             

             

             

             

            「仕事を終えて夜明けの東京を眺めていると、地球温暖化で水位があがって町が水没していく光景が見える。遺伝子組み換えだ、臓器交換だ、科学の進歩だ、といいますが、僕には人間の思いあがり、傲慢としか思えない。人間は大地に生まれ、大地に帰る。それでいいじゃないか。(芥川喜好「都市文明運命予感の叙事詩」『読売新聞』1999年9月5日)」

             

             

            この言葉の意味を考えながら画面を観ていると、こんな風に思えてきます。それは"破壊と共生"…人類が生み出した文明への批評と生命に対する賛歌のような痛烈なメッセージ。

             

             

             

            小林氏は〈木口木版〉という18世紀末に生まれた版画技法で制作をしています。写真は実際に氏が彫った版木で、左はツゲ・右はツバキの木です。(ツゲの木が一番年輪が細かく、小口木版に最適だそう)このように堅い木を輪切りにしたものを、銅版画に使うビュランやノミで彫ることで、より精緻で繊細な表現を可能にするのです。氏は昔、油絵を描こうと志していたそうですが、西洋の油絵の完成度には勝てないと悟ったと同時に、浮世絵なども由来するように日本が培った木版画の世界に魅せられたそうです。

             

             

            (2つの版木からこの1枚の作品が完成します。)

             

            小林氏の作品群で、特筆すべきは作品の大きさです。小画面の作品に限られると言う木口木版の常識を覆し、18世紀から続くその技術の大型化に試行錯誤を重ね成功し、その大きさは最大3Mにも及びます。

             

             

             

            (実際に版木を彫って、雁皮紙と呼ばれる紙に刷り上げるシーンを収録した、映像も公開中です)

             

             

            そして、会期がスタートした翌日の11月3日は、小林敬生氏にとって記念すべき日となりました。なんと版画家として内閣府より秋の"旭日小綬章"を授章されたのです!! 女優の泉ピン子さんなども同じく授章されたようです。みぞえ画廊スタッフ一同も心よりお祝い申し上げます。

            本展覧会のオープニングパーティでは授章前だったこともあり、ゲストの皆様へ旭日小綬章のことは公言できませんでしたが、作家仲間や以前、福岡教育大学で非常勤講師をしたいた時の教え子の方などが集い、昔話や版画技法についてお話が尽きませんでした。

             

             

            ―陽はまた昇る― 小林敬生展  1978〜2018 ―は11月17日(日)まで、画業を振り返っての自選展、大作も含めた大変見応えのある展示構成となります。ぜひみぞえ画廊 福岡店へ足をお運びください。

             

            2019.10.28 Monday

            ART TAIPEI 2019に出展しました! <後編>

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              前編に続いて、ART TAIPEI 2019の出展レポートです。

               

              10月半ばの台北は、まだ半袖姿でも問題ないくらい温かい気候でした。会期中は雨期でたまに小雨が降ることもありましたが、来場者の足には影響しなかったようです。会場内は空調が寒いくらいに効いており、羽織るものがあるいいと思います。会場内にはVIPや出展者向けのラウンジもあり、コーヒーや軽食のサービス等も充実していました。ラウンジ内に高級車のブースも設けられ、上質で落ち着いた雰囲気がそこにありました。

               

               

               

               

              さらにアートブック専用スペースもあり、世界各国の美術館グッズや現代アーティストの図録なども選りすぐりで販売されていました。老舗のビールやワインショップなどアルコールを提供するコーナーもあるため、本好きな人はお酒を飲みながら、半日くらいここで過ごせそうです。

               

               

               

              さて、土日のみぞえ画廊ブースでは、毎年恒例となりつつある… "弓手式ニュー印象派ライブドローイング"を開催!(ゲリラ的に始めるつもりでしたが、スタッフの情報によるとアートフェア公式HPのプログラムに情報がしっかり入っていたそうです)これが大好評で、通りすがりのお客様が次々とドローイングに引き寄せられて、ブース周辺はしばらく騒然としてしまいました。筆の早い弓手氏ならではの、即興的で躍動感あるライブドローイングの様子はこちら↓。在台北のお客様が急遽、撮影機器を貸して下さいまして、このような本格的な動画を撮るに至りました、謝謝!

               

               

               

              土日のお昼間に2日間連続で開催し、両日ともに大盛況!(動画は日曜日の様子です)

              その後、完成していたドローイングをブースに展示していると…なんとすぐに売約と相成りました!ご成約いただきまして、本当にありがとうございます。

               

               

               

               

              信じられないほどスピーディに、たった1時間ほどで仕上げられたドローイング作品はこちら。1日目の土曜日は、弓手氏の故郷である奈良の風景(上)。さらに2日目の日曜日はブース周辺の様子を再現(下)。通りすがりのお客様も含めて、弓手氏から見えた目の前の光景が見事に描かれました。改めて見ても、素晴らしい出来栄えのドローイングです。

               

               

              また、初日の夜に開催されたART TAIPEI 2019 オープニングパーティにもスタッフとして参加してきました。VIPゲストと出展者や関係者のみが招待されたようです。華やかなその夜のことは忘れもしません。

               

               

               

               

               

              お隣の台北101ビルの86階、これぞ絶景!とも言える夜景の美しさを楽しみつつ、ステージでは主催者挨拶とJAZZの生演奏。ゲストは廻る円卓で中華料理のコースがふるまわれました。こんなに立派なパーティだったとは期待以上で、相席になった台湾や韓国のギャラリスト、コレクターのゲストの方々と交流する素晴らしい機会となりました。(お隣の方は大変な酒豪で、何度もワインを乾杯しました…。)

               

              さぁ、アートフェア最終日。みぞえ画廊のブースにもたくさんの赤印が…!

               

               

               

              台湾のお客様とお話して感じたことは、みなさんがとても健やかで勢いがあること、そしてアートに対する関心度の高さです。学生の会場ツアーも多く、美術館以外にアートフェアを教育に取り入れている姿勢を強く感じました。このような体験は、後に大人になった時に必ず良い影響となるはずです。老若男女問わず、アートは非日常的なものではなく、日常として楽しんでいくものなのだと、絵画を見つめるお客様のあたたかい眼差しが物語っていました。

               

              ART TAIPEI 2019に出展するにあたり、サポートいただいた関係者ならびにお客様へ心より感謝申し上げます。出展者、お客様、フェア主催者の垣根を超えてたくさんの方と出逢えたことを、今後の活動に繋げていけたらと思います。(みぞえ画廊 スタッフN)

               

              2019.10.25 Friday

              ART TAIPEI 2019に出展しました! <前編>

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                10月17日(木)〜10月21日(月)の5日間、みぞえ画廊は「台北国際芸術博覧会 ART TAIPEI 2019」に出展してきました。1992年から開催しているART TAIPEIは、今年で26年目。アジアでもっとも長い歴史を持つアートフェアということで、台湾とアジア諸国よりアクティブなコレクターたちがこぞって集まるのだそうです。

                 

                 

                今年は141ギャラリーが、フェア会場の「台北世界貿易中心」に集結しました。

                会場の隣には、台北のシンボルでもある「台北101」のビルが!すごい迫力です。

                 

                 

                みぞえ画廊のブースはNo.G08。今回で5回目の出展ということもあり、今までの経験値と1回目から少しづつ築き上げた、現地のお客様との関係を活かして、いつもより広めのブースを構える運びとなりました。通路の角だったこともあり、本当にたくさんのお客様にご覧いただきました。

                 

                 

                 

                みぞえ画廊からは現代作家2名、新作の展覧会をメインに開催しました。

                1人目は、あらゆるエネルギーを内包する壮大なコンセプトを持つ女性アーティスト、奥山民枝です。

                奥山民枝はわたしたちをとりまく森羅万象を、生命の息吹を吹きかけるように慈しみと愛情のまなざしを持ってキャンバスに描きます。不思議なことにこの太陽をじっと見つめていると、呼吸をするように動いているような錯覚さえ覚えます。わたしたちの細胞ひとつひとつは、この地球がたとえなくなっても、太陽系そして宇宙の一部となり、過去から現在、未来へつながっていく…あなたとわたしが今、出会ったことも断ち切ることのできない一つの流れなのだと、奥山氏は語ります。作家本人が世界中を旅して目にした、壮大な世界観と凛とした作品群をぜひご覧ください。

                 

                 

                 

                 

                 

                2人目は、アジアに根付く文化を掘り下げ独自の技法で描く、弓手研平です。
                「土の上にある小さな幸せ」をテーマに、様々なモチーフを重厚なマチエールながらも透明感のある色調で描きます。弓手氏は取材旅行として国内外問わず出かけるそうですが、特に数年前に”幸せの国”ブータンで観た人々の、慎ましくも心豊かな生活の様子は人として、そして画家として強く影響を受けたと語ります。”わたしたちの幸せは足元にある” その想いは、キャンバス上で土を耕すように何層にも重ねられた油絵具が、生きていく力強さと慈愛を表現しているようです。
                現代作家に続いて、ブースではみぞえ画廊が得意とするセカンダリ作品も数点展示しました。

                40年余りもの間、ミラノにアトリエを構え活動を続け、今年94歳で惜しまれつつも逝去した豊福知徳の彫刻作品も展示しました。作品は今なお国際的に高く評価されており、福岡の百道浜には「豊福知徳ギャラリー」も2018年の夏にオープンしました。

                ▶豊福知徳ギャラリー

                 

                さらに特別展示として、台湾美術界の発展にその身を捧げた日本人画家・塩月桃甫の油彩画を1点展示しました。台湾にいるお客様にどんな反応があるのかと期待していると、やはり台湾美術史には欠かせない画家であったと…現地の方から様々なお話を伺えました。現在、塩月の軌跡を追うドキュメンタリー映画「塩月桃甫」を制作中です。同郷の宮崎出身のアーティスト小松孝英を中心に撮影が進められていて、美術監修として、みぞえ画廊も映画制作をサポートしています。ブースでは予告編ムービーも公開し、多くのお客様が足を止めて見入っていたようです。

                そして、みぞえ画廊が所蔵するマスターピースからは2点を特別展示しました。

                左) ピエール・オーギュスト・ルノワール

                『肌着を直す若い娘(ルイーズ・ベンゼル)』

                キャンバスに油彩 1905年 65×54.4cm(15号)右下にサイン

                滑らかで柔らかい肌を持つこの少女の絵は、ルノワールが人生最後の30年間執着したものの一つを表しています―それは、優美な裸婦の身体でした。

                 

                右) マルク・シャガール

                『バスティーユ、習作』

                紙に油彩・グワッシュ 1954年 51.1 x 65.8 cm

                故郷ヴィテブスク(帝政ロシア領、現ベラルーシ)の象徴である赤い牛の中にパリのバスティーユ広場を描いた幻想的かつ上質な作品です。

                 

                どちらも世界的な巨匠ということもあり、通りでは常に視線の的となっていました。

                会期中はアーティストも在廊し、台湾の関係者やお客様からも手厚いサポートをいただきながら、ART TAIPEI 2019は幕を明けました。会期中の様子や、弓手氏によるライブドローイングの様子は次の投稿へ続きたいと思います。

                2019.10.18 Friday

                【福岡店】オーガフミヒロ展開催中です!

                0

                  このたびの台風19号の被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
                  被災された皆様が、一日も早く平常の生活に戻ることができますようお祈り申し上げます。

                   

                   

                  10月12日(土)より、オーガフミヒロ展を開催中です。

                  みぞえ画廊では初めての個展となります。

                   

                  初日のオープニングレセプションでは、自作の詩を音楽に合わせた朗読も行われました。天候が心配されましたが、用意した席はすべて埋まりました。

                  2018年のMIZOE ART GALLERY Christmas Event でも演奏していただいた、アコーディオン奏者のyocchiさんの演奏に乗せて、それは物語のように幻想的な雰囲気でスタートしました。

                   

                  この日は、台風の影響もあり風が強く、詩と曲の合間には、吹きすさぶ風の音がかすかに聞こていました。

                  朗読した詩の1篇を下記にご紹介します。

                  森の子守唄


                  夕暮れの光を頼りに
                  森の小道をゆく旅人
                  やがて陽は落ち
                  夜のベールが旅人を包む
                  月は雲に隠れ
                  指の先まで闇の中
                  はじめての森
                  眠れそうにない
                  ザザザ、ザザザと鳴る葉々や
                  ポトリ、ポトリと夜露の落ちる音
                  ホウホウ、ホウホウ森の賢者の指揮のもと 
                  リリリ、リリリと虫の声 
                  やがて旅人は深い眠りに落ちた
                  雲は流れ月の光が森を静かに照らしはじめる
                  旅人の明日の道をも

                  画家を志す前は、絵本作家を目指していたというオーガフミヒロ先生。

                  絵も、どこか童話のようで、ストーリーがあるように見えたりもします。

                   

                   

                  この世に居場所がないと思っている人、世間に否定されてしまう人にも、この絵が届いたら・・・

                  そんな想いが、画面から伝わってくるようです。

                   

                  朗読を終えたオーガ先生。

                   

                  朗読の後は、先生を囲んでの歓談の時間となりました。

                  パーティー中にはyocchiさんによる楽しいサプライズ演奏も!

                  そうして盛況のうちに、幕を閉じました。

                   

                   

                  「絵が本当に輝き出すのは購入してくださった方が、ご自宅に飾ってから。描きこむのは7割程度で止めて、鑑賞する人の想いが入る隙間ができるように意識している」というオーガ先生。

                  自身の絵をコレクションしている方のおうちに遊びに行ったときに、そこに数年前に買ってもらった作品が飾ってあるのを見て、自分が描いたものとは思えないほど絵に変化を感じたという経験もあったといいます。

                  初日より、遠方から駆け付けた先生のファンの方が、1点購入してくださいました。

                  その作品も、展覧会終了後には、お客様の手元でめきめきと育って行くのでしょうね。

                   

                  先生はその後二日間在廊されました。

                  10月から、年内は毎月個展がある状態に突入し、さらに制作に打ち込んでいるそうです。

                   

                   

                  新作、近作約40余点を展示しております。10月27日(日)まで。

                  是非ご覧ください。

                   

                  スタッフ

                   

                  JUGEMテーマ:展覧会

                  JUGEMテーマ:美術鑑賞

                  2019.10.10 Thursday

                  9月14日〜29日 小松孝英個展-SATOYAMA- が開催されました

                  0

                    みぞえ画廊福岡店にて、9月14日〜29日 小松孝英個展-SATOYAMA- が開催されました。

                     

                     

                    小松孝英の代名詞である蝶を描いた作品の他、近年取り組み始めた抽象画の作品を展示。

                    抽象画の作品は、タイトルに「酸化」の2文字が使われることが多く、その名の通り、使用されている銀箔が酸化していく過程も、作品の一部として制作されています。

                     

                     

                    左は「水と酸化」というタイトルです。絵の下に置いてある箱も作品で、これは鉄で作られています。

                    右は「土と酸化」というタイトルで、絵の下の箱は、陶器で作られています。鉄は水と酸素に触れることで、また陶土は酸素のある所で焼くことで、まったく別の物のようにも思えるほどに変化します。

                     

                     

                    生物の多様性にも言及するという、小さな生き物を描くシリーズは始めて長く、内外で高く評価されています。

                    SMBC信託銀行が日本橋支店にアート作品を見ることのできるスペースをスタートさせたとして話題となっている「アートブランチ」でも、同シリーズの作品が2点展示されています。こちらは2020年3月27日まで。

                     

                    オープニングレセプションにはたくさんのお客様にご来廊頂きました。

                    特に、新たな試みの抽象画の作品は注目を集め、この日のうちに売約が決まる作品も。

                    小松孝英先生が監督・脚本を務める「塩月桃甫」ドキュメンタリー映画のための撮影クルーもパーティー会場にて撮影を行い、いつものレセプションとはまた一味違った内容となりました。

                     

                     

                    写真右)みぞえ画廊が偶然手に入れた塩月桃甫の作品は、小松先生がこの画家に魅せられるきっかけとなりました。歴史とロマンの奥深さのある画家の作品に皆様が興味を持って説明を聞いている様子を撮影。

                     

                    展覧会最終日まで、小松先生を訪ねて、また新作を楽しみにしていた方々が、続々とお越しになりました。

                    ご来廊頂き、誠にありがとうございました。

                     

                    スタッフ

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